創薬を支える外資系IT企業、働く社員の本音は 「成果主義でもチームワークが良好」である訳

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メディデータ・ソリューションズのスコット・スティーグ 氏 、シャンウェイ・タン氏
左からメディデータ・ソリューションズのスコット・スティーグ氏 、シャンウェイ・タン氏。休憩時に楽しめるボードゲームが用意されている同社は、「Fun Place to Work(楽しく働ける場所)」であることを目指している
新薬の開発に欠かせない治験プロセスを、デジタルのプラットフォームで支援するメディデータ・ソリューションズ(以下、メディデータ)。本社は米国で、日本にも拠点を置き製薬会社やCRO(医薬品開発業務受託機関)向けにビジネスを展開している。外資系企業だけあって職場は国際色豊かで、社員の年齢、バックグラウンドもさまざまだ。実際に働く人にとって、どのような魅力がある職場なのか。キャリア採用で入社した社員2人に率直な感想を聞いた。

社会に与えているインパクトを肌で感じられる仕事

――お二人のご経歴とメディデータに転職した理由についてお聞かせください。

タン 中国で営業職を7年ほど経験し、日本に移住した後は人事領域に転身、IT業界3社を経て、2020年にメディデータに入社しました。現在はAPAC(アジア太平洋地域)人事部責任者として日本、韓国、中国、シンガポールなどの拠点を担当しています。治験業界はまったくの未経験でしたが、医療は国を問わず重要な分野であり、人々の健康に寄与できる業界でのキャリアに魅力を感じました。

シャンウェイ・タン 氏
シャンウェイ・タン
人事部ビジネスパートナーAPAC ディレクター

スティーグ 米国でエンジニアとしての経験を積んだ後、日本に住みたいという希望から日本企業に転職しました。しかし昇進機会が限られていたため、管理職のキャリアを追求し15年にメディデータに入社しました。現在はR&D(研究開発)部門のディレクターを務めています。

スコット・スティーグ氏
スコット・スティーグ
エンジニアリング部 ディレクター

――職場の働きがいはいかがですか。

タン メディデータは医薬品に関する研究から製造に至るすべての段階をサポートするプラットフォームを提供する業界のリーディングカンパニーです。ですので、私たちは誇りを持って働くことができるのです。

人事は事業部門を効果的にサポートするために、広範なビジネス感覚が求められます。そのため、さまざまなビジネス会議に参加し、ビジネス戦略や進捗状況、方向性、そして事業計画などを理解し、これらの情報を織り交ぜて人事戦略を構築しています。これにより、人事の役割がいかに企業全体の業務に貢献しているのかがわかり、その成果による達成感が味わえます。

ビジネス会議では、顧客の事例や患者さんの思いを聞く機会もあり、メディデータの事業が医療業界や社会にもたらす影響を肌で感じることができます。そのため、私たちの仕事が単なる業務ではなく、人々の命や未来への貢献につながっていると常に実感できるのです。

また、異なるバックグラウンドや価値観を持つ同僚と一緒に仕事をする機会が多く、日々インスピレーションを受けながら自分の考え方や仕事のやり方を進化させていけるのも、メディデータのようなグローバル企業で働く楽しさだと感じています。

スティーグ 長期的なビジネス戦略に関連する開発プロジェクトに携わることに、私は大きな魅力を感じています。目標に向かって、チームが一丸となりアイデアを出し合い、協力し合ってプロジェクトを進める姿勢がメディデータの特徴の1つです。

さらに、常に新しいことにチャレンジできる環境で働けることもやりがいだと感じます。メディデータのエンジニアは、年に2回の「イノベーションタイム」に参加できるのですが、これは2週間、通常の業務から離れて新しいスキルを磨くか、自身のアイデアを形にし、新しいサービスや機能を開発するために集中できる時間のことです。もし毎日同じことの繰り返しであれば、私はおそらくすでに別の会社に転職していたでしょう(笑)。

社員のキャリア形成を「徹底的に支える」

――キャリア形成や研修についてはいかがですか。

タン メディデータには「人が成功する会社が成功する」という考え方が根底にあり、その考えに基づいて制度も整備されています。世界的に有名なオンライントレーニングのプラットフォームを導入し、社員は自らのニーズに合わせて研修を受けることができます。私が受けた中でとくに印象に残っているのは交渉スキルのプログラムで、今まで経験ベースで行っていたことを理論的に整理できたことが非常に有益でした。

また、社内の各種研修リソースに加え、社員が希望する社外研修に参加する経費のサポートがあります。ただし、座学だけで成長するのは限界があると認識しています。メディデータでは、上司と週次の1on1ミーティングが設定されており、業務の進捗確認だけでなく、スキル向上などキャリアの相談も気軽にできる環境が整っています。

スティーグ 以前、1on1ミーティングで私が上司に「マネジャーを目指したい」と話した際、上司は「コーチングのプログラムを受講するといい」とアドバイスしてくれました。会社の業務に必要なスキルの習得を支援してくれる会社は多いと思いますが、メディデータはその人のキャリア形成に役立つのであれば、今の業務には直接関係ないものであっても学ぶための機会を提供してくれます。

「よく働き、よく遊べ」が体現されているカルチャー

――外資系は成果主義でバリバリ働くイメージがあります。

スティーグ 昨今はメディデータのような外資系企業だけではなく、企業全体でパフォーマンス重視の成果主義が広まっていると思います。当社も、年齢、性別、国籍、社歴などに関係なく、卓越したパフォーマンスを発揮した社員には、それに見合った報酬や昇進の機会が提供されます。また、公平公正な評価を実現するため、管理職は年間を通して社内研修を受けています。

特筆すべきなのは、パフォーマンスには単なる業績だけではなく、企業文化を具現化した要素も含まれていることです。メディデータではチームワークとコラボレーションが非常に重視されており、社内の連携や知識共有などを積極的に行い、チーム全体の発展に貢献することも評価の対象とされています。

タン 成果主義と聞くと、競争が激しくピリピリとした雰囲気の職場をイメージするかもしれませんが、メディデータには創業者のグレン・デフリース(故人)が掲げた「Work hard, Play hard.(よく働き、よく遊べ)」が1つの重要な企業文化として根付いており、常に「Fun Place to Work(楽しく働ける場所)」を目指しています。

当社には、部署の垣根を越えたコミュニケーションと社員の帰属感を強化するための、「エンゲージメント・カウンシル」と呼ばれる組織があり、楽しい職場づくりを目標に掲げ、毎年さまざまなイベントを企画・推進しています。例えば2023年には、お花見、駅伝、屋形船納涼会、キッズ服交換会、バースデーパーティー、ハロウィーンパーティー、オフィスに家族を招待する会などが開催され、また、ボランティアや寄付活動も行いました。

スティーグ 1つ付け加えると、イベント参加にプレッシャーがないことも私たちのカルチャーで、参加・不参加はまったくの自由です。さらに、普段からオフィス内のゲームルームで社員がボードゲームやビリヤードを楽しむことができ、仕事の間の気分転換やチームビルディングにも寄与しています。

メディデータのメンバー4人がオフィスでボードゲームで楽しんでいる

求めるのは、変化を楽しむマインドを持った人

――ダイバーシティー&インクルージョン(多様性と包摂)についてはいかがですか。

スティーグ 私がマネジメントしているR&D部門では17カ国の社員が働いています。共通言語は英語です。一方、営業やサービス部門は日本人が多く、英語はある程度の読み書きができれば仕事に支障はありません。入社してからオンライントレーニングで英語を学ぶ人も多いです。

また、性別に関係なく働きやすい職場に向けて改善を続けています。メディデータ社内でWomen in Tech Japanというグループをつくり、女性のエンジニアを支援しています。さらに、Women Who Code Tokyoという女性エンジニアの団体ともコラボして、イベントを行ったりもしています。

タン 当社では、異なるライフスタイルを持った社員一人ひとりの多様性に対応するため、柔軟で多様な働き方を取り入れています。例えば、スーパーフレックスやリモートワークなどの制度を導入し、社員のワーク・ライフ・バランスに注力しています。また、有給休暇、傷病休暇、夏季休暇、そして育児休業の取得を奨励し、育休に至っては男性、女性を問わず、取得率100%です。

多様なバックグラウンドを持つ社員が集まる中で、個々の個性や異なる意見を尊重し、大切にしています。私たちは異なる視点を受け入れ、それを生かすことで、クリエーティブな問題解決やイノベーションが生まれると信じています。当社のリーダーシップチームも一丸となって多様性や平等の推進をサポートしています。また、「Gender Pay Parity(賃金のジェンダー格差なし)」にも力を入れ、性別による報酬格差の解消を目指しています。

新たに入社する社員についても、効果的に業務知識と企業文化への適応を促し、インクルージョンを実現するために、綿密な研修計画を策定し、「MediCulture」と呼ばれるメンタリングプログラムも展開しています。

――メディデータで働くことに関心がある人にメッセージをお願いします。

タン 当社は治験をシステムで支援する事業を展開していますが、治験業界の経験は必須ではなく、私たちのようにIT業界出身の社員も多く活躍しています。成長を追求し、ダイバーシティーに富んだ環境で仕事に取り組みたいとお考えであれば、ぜひ私たちと一緒に働いていただきたいです。私たちは人々の健康や社会に貢献したいという共通の志を持つ仲間と共に、よりよい未来を築くことを目指しています。

スティーグ メディデータはすばらしい企業文化を持つ会社だと自負しています。私たちが目指すのは完成形ではなく、絶えず進化し続けることです。新しい視点やアイデアをもたらし、変化を楽しむマインドを持っている方々がチームに加わってくれるのを心待ちにしています。あなたの才能や独自の視点を生かして、一緒に成長し、変化をリードしていくことを期待しています。

メディデータで募集中の職種はこちら(英語サイト)

メディデータは、より多くの患者の希望を実現できるよう、ライフサイエンス分野におけるデジタルトランスフォーメーションを推進している。新しい治療の価値最大化、リスク最小化、アウトカム最適化を目指して、製薬企業やバイオテクノロジー企業、アカデミア、医療診断・機器メーカーなどが日々取り組んでいる研究でエビデンスを見いだし、新たな発見につながるよう支援している。
メディデータが提供している「Medidata Clinical Cloud」(臨床試験統合プラットフォーム)は、2100社以上のライフサイエンス企業や団体に採用され、100万人以上の認定ユーザーが利用している。メディデータは、米ニューヨークに本社を置く、ダッソー・システムズ(ユーロネクスト・パリ:FR0014003TT8、DSY.PA)の傘下のグループ企業であり、世界各国に拠点を置き、各国またはグローバルでの臨床試験ニーズに応えている。

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