「4年で資産1000万円を達成」20代女性の節約術 手取りの5割を貯金する見習いたい「思考法」

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「若いうちはお金を自由に使う」ことを優先するなら、将来のための備えや金銭的な安心は、とりあえず捨てなければいけません。

本音をいえば、「すべてを手に入れたい!」「どれも捨てたくない!」というところですが、決まったお金で生活をしている限り、そういうわけにはいきませんよね。

自分と向き合い、「わたしが本当にほしいものってなんだろう?」と、とことん考えたときにはじめて、「わたしはいままで、大切じゃないモノやコトにお金を使って、そのぶん大切なモノやコトにお金を使うという選択肢を捨てていたんだ」ということに気づいたのです。

このことは、自分のなかですごく大きな発見と衝撃でした。

貯金ができないのは、ほしいものが買えないのは、やりたいことができないのは、「収入が少ないから」ではなく、「わたし自身の考え方のせい」でした。

「貯金はメンタルが一番大事なんだ」ということをはじめて実感したのです。

この考え方を続けていたら、たとえ収入が上がったとしても、永遠に自分の人生に満足できないままかもしれない―。

そんな浪費メンタルを卒業して、お金の自分軸を持って人生を歩んでいきたい。

そのほうが、いまよりもずっと楽しくなる!

わたしが一番お伝えしたいのは、そういったマインドです。

節約生活で手取りの5割貯金を実現

わたしは、転職したことをきっかけに節約生活をスタートしました。残業続きでストレスが溜まり、心身共に限界を感じていた状況から、転職によって心と時間の余裕ができたことで、金融知識と節約意識を高めることができたのです。

試行錯誤をしながらさまざまな節約に取り組み、初年度の2019年には毎月の支出(家賃を含む生活費)を15万円以下に抑え、年間250万円の貯金に成功。翌2020年には年間300万円貯金を目指し、毎月の支出を最少で10万円台にまで落としていました。計画どおり、2020年12月に年間貯蓄300万円を達成し、さらにモチベーションが上がって翌2021年にはコンスタントに生活費は月10万円台をキープ。

当時の手取り月収は約24万円だったため、5割以上を貯金していたことになります。その結果、約4年間で資産1000万円を達成することができました。

このように書くと、我慢ばかりのつらい生活を思い浮かべるかもしれませんが、そんなことはありませんでした。

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