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一流経済学者の教科書には何が書いてあるのか そもそも経済学ってお金の学問ではありません

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アメリカの大学で使われている経済学の教科書には、どんなことが書いてあるのでしょうか(写真:78create/PIXTA)
経済学の分野で、革新的な業績をあげ続けているスーパースターのチームが、大学の学部生のために執筆した教科書がある。『アセモグル/レイブソン/リスト 経済学』だ(日本語版は入門経済学/ミクロ経済学/マクロ経済学の3分冊で刊行)。
一流の経済学者は、これから経済学を学ぶ初心者にどんなことを教えようとしているのか。その一部を、抜粋・編集して紹介しよう。

フェイスブックは本当にタダなのか?

フェイスブックの利用は無料(タダ)だろうか?

『アセモグル/レイブソン/リスト 入門経済学』(東洋経済新報社)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

こう聞かれたら、「無料(タダ)」だと答えたくなるだろう。フェイスブックからお金を請求されているわけではないのだから。では視点を変えて質問しよう。

フェイスブックを使っているとき、あなたは何をあきらめているだろうか?

フェイスブックはあなたのお金はとらないが、あなたの時間をとっている、と考えてみよう。その時間を使えば、サッカーをしたり、ビデオを見たり、音楽を聴いたりして過ごせる。

毎日1時間フェイスブックに使っているとしたら、あなたはその1時間を別のことに使うのをあきらめていることになる。

時間の使い道はいろいろだ。

たとえば、アメリカの典型的な大学生は1週間に7時間働き、1年間では約4000ドルを稼いでいる。

フェイスブック以外のことに時間を使うとしたら、あなたの価値観では、何をするのが一番良い選択肢だろうか?

これこそが、フェイスブックの費用(お金以外も含む)についての経済学的な考え方だ。

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【経済学が研究していること】

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