1年ぶりに家の窓を開けたシングルマザー
2人が暮らす部屋はゴミ屋敷と呼ぶには生活ゴミ(生ゴミ)は少ないものの、不要となったモノであふれかえっていた。母は何度もいらないモノを捨てようとしたという。しかし、いるモノを仕分けしたとしても、それを避難させておくスペースがなかった。
もう引っ越しをしてしまったほうが楽なのではないか。そう考えたが、病気で働けていない状態なので審査に通らなかった。
「息子が小学生になる前に子ども部屋を作ってあげたいなってずっと思っていたんです。でも体を壊して2年ぐらいほとんど何もできへんぐらいの体調になってしまって、その間にどんどん部屋が散らかっていって、いざやろうと思ったときには自分ではどうしようもない状態になってしまって」
自分で搬入したはずの家具が「どうやって入れたんだろう?」と思うほど外に出すのが困難で、いらないモノをとりあえず使っていない部屋に押し込んでいった。物置となった部屋にはダニが発生するようになり、怖くて立ち入ることもなくなった。息子も幼いながらに母に気を使っていたようだ。友だちの家から帰ってくると、「うちは呼べないもんね」と言うそうだ。
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