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アメリカ発のナラティブに頼る中国理解は危うい 米国が対話姿勢を示しても中国が冷淡な理由は

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  • 富坂 聰 ジャーナリスト・拓殖大学教授

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6月2日、シンガポールで開催された「シャングリラ対話」の会場で握手する米中の国防相。正式な会談は見送られた(写真:AP/アフロ)

雪解けは近い。そんなバイデン米大統領の予告とは裏腹に、シンガポールでの安全保障会議、「シャングリラ対話」での米中国防相の会談は見送られた。

中国の李尚福・国防相は講演の中で、「友は酒で、狼は猟銃で迎える」とアメリカを牽制した。

 ほんの10年ほど前に中国人民解放軍は、訪中したマイケル・マレン米統合参謀本部議長(当時)を、蘇(Su)27戦闘機のコックピットに座らせる異例のサービス精神を発揮した。「不透明」との批判を気にしたからだが、隔世の感だ。

中国側の冷淡な態度の理由は簡単で、会う意味がないからだ。笑って握手し、米国の要人から「中国とのデカップリングも衝突も望まない」「台湾独立を支持しない」と言質を取ったにしても、その後の行動には反映されず安心はできない。

米中の「雪解け」は考えにくい

アントニー・ブリンケン米国務長官の訪中計画が報じられているが、たとえその後にバイデン大統領が訪中し首脳会談が実現したとしても、米中が本当に「雪解け」に向かうとは考えにくい。

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