セミナーレポート

ブラジルでの成功を目指して
~最新動向と事業展開・税務・法務のポイント

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【講演Ⅲ】
「ぺルナンブーコ州・機会に満ちた土地」

ぺルナンブーコ州投資局 インテリジェンス・マネージャー
カミラ・ロペス 氏

ロペス氏はブラジルの北東部に位置するぺルナンブーコ州について紹介。面積は北海道より少し大きく、人口は900万人強。ブラジルで最も成長が加速しており、2013年にはGDPが3.5%成長し、新規の雇用も生まれているとした。そしてニューヨークから飛行機で7時間、欧州から9時間と地理的条件も良く、州都レシフェの港は船舶の規模にも制限がないとした。さらに道路、鉄道などのインフラ投資も行っていて、日本企業も含めて多くの海外企業が進出しており、減税などの優遇措置もあり、「生活環境も良く、文化的に豊かであり、伝統工芸なども優れている」と、同州の魅力をアピールした。

「ミナスジェライス州・投資の魅力」

ミナスジェライス州投資局 マネージャー ビジネス・プロスペクティング・オフィス
カルロス・アウグスト・ダ・シルバ・ホムアルド 氏

ミナスジェライス州は日本と古くから友好関係があり、日本企業は1960年代から同州に進出。山梨県と姉妹都市の提携も結んだ。その州のことをホムアルド氏は「多様性に富んだ州」だと紹介し、鉄鋼の生産量が国内1位であり、世界銀行が南米ではビジネス環境が最も整っていると評価していることなどを解説した。そして同州の投資局は連邦政府などとも連携しながら、進出企業の業務拡大やパートナー探しなどをサポートし、人材育成プログラムも整えていることや、グリーンエコノミー、自動車部品など優先的な分野を設定していることに言及し、「日本と同様に古いものと新しいものが良い形で共存している」と語った。

【特別講演】
「ブラジルと日本
~永きにわたる相互関係の発展」

駐日ブラジル連邦共和国大使館 大使
アンドレ・アラーニャ・コヘーア・ド・ラーゴ 閣下

ラーゴ大使はまず、日伯関係が120年前までさかのぼることに触れ、100年前には20万人の日本人が同国に移住し、今も160万人以上の日本人と日系人が定着していること、1980年代後半には多くのブラジル人が日本で働くようになるなど、日本はブラジルにとって特に深い関係にある国だと述べた。そして中間層が拡大した一方でまだ十分なインフラが整っていないなど新たな課題も浮上しており、その解決には日本の技術や経験が必要だと指摘。「ルセフ大統領は特に日本を重視している」とし、「友好関係がますます深まることを願っている」と結んだ。

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