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イノベーションは起こせるか? お客様から見える世界はクリエイティブ、マーケティング、ITの力で変えられる――成長企業のイノベーターが語る最先端事例――

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経営×ブランドデザイン
JAPAN BRANDING と INNOVATION PROTOTYPING

シー・アイ・エー 代表取締役CEO
シー・ユー・チェン氏

シー・ユー・チェン氏は新業態ブランドの構築について、自身が手掛けてきた豊富な事例をもとに解説した。

まず現代の時代背景を「ポスト・リーマンショックとデフレの中で、普通だが少し上質な価値を求める『NEW NORM』という価値観が生まれた。消費することで豊かさを求めたリーマンショック以前とは違い、スマートなライフスタイルを指向しながら顧客体験価値を重視する」と分析した。そのため消費者は、商品やサービスで自分の生活がいかに豊かになるのかを知りたがっており、ブランドがどのような顧客体験価値を提供することができるのかを明確化することが重要だとした。

また、ブランディング成功のための要因としては、「成果を出すまでやりきること。そして、リーダーがフルコミットメントすることも必須。社内のタスク・フォース・チームとリーダーの一体型コミットメントによってブランドが進化する」と持論を展開。戦略資産となるブランドを創造し、その持続力を高めることが競合他社への優位性の確立につながると述べた。

経営×クリエイティブ
クリエイティブをキーにした成長の起点作り

Catch 代表取締役 クリエイティブディレクター
福部 明浩氏

福部氏と斎藤氏は、企業経営の根幹としてクリエイティブを活用するためのアプローチについて解説した。

まず福部氏は「経営課題が複雑に入り組んでいるため、課題設定の見極めが困難」とクリエイターの立場から本音を明かし、斎藤氏は、「そのために経営陣を巻き込み、さまざまな部署が連動するような仕掛けをしながら、クリエイティブの戦略を考えていく」とのプロセスを語った。

リヴァンプ 取締役
斎藤 武一郎氏

事例で取り上げたのは、ネット販売の旅行会社。まず自社商品の魅力や強みを自ら把握してもらうために、社長や社員が街頭で消費者調査をすることを提案。その結果から訴求ポイントを絞り、低予算で九州限定のトライアルCMを作成したところ1カ月でペイラインを超えたという。「費用対効果を重視し、トライアルと検証を繰り返しながら徐々に規模を拡大していくことが大切」と斎藤氏。この流れを受けて全国展開のCMを手掛けた福部氏は、「新しい制作陣や俳優などを登用して表現を一新し、より訴求力効果の高いCMが制作できた」と振り返った。

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