働く人に世界的な人気を誇るニットシャツの正体 着て驚くのは「見た目と着心地のギャップ」

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セオリーのニットシャツ「ストラクチャーニット」
仕事時の服装の定番である「シャツ」。だからこそ、上質な見た目と着心地のよさの両方を求めたいところだが、一方を満たすともう一方が犠牲になりやすい。ところが今、そうしたジレンマを解決する「ニットシャツ」が各国のビジネスパーソンから支持を集めているという。「ニット」であり「シャツ」とはどういうことか。また、人気の要因は何なのか。働く男性800人に聞いたシャツの悩みと照らし合わせながら、その正体に迫る。
 
※2023年2月23日に、全国の30~49歳 男性 計800人に調査
調査企画:東洋経済新報社、実査機関:クロス・マーケティング

見た目と着心地が両立しないジレンマ

カジュアル化が進んでいるといわれるビジネスシーンだが、日本のビジネスパーソンはどのくらいの頻度でシャツ(襟付きのワイシャツ)を着ているのか。今回実施した調査では、以下の結果が出た。

仕事で週に3〜4回以上着用する人が53.4%と半数超。週1回以上着用する人に関しては6割を超え、テレワークやオフィスカジュアルが普及する近年にあっても、シャツが仕事着の主要アイテムとなっていることがわかる。

一方、仕事で長く着るシャツだからこそ、「着心地の悪さ」の悩みも多く見られた。

・「伸縮性が悪く、苦しい」(34歳/製造業)
・「着ているとリラックスできない」(38歳/共同組合)
・「首回りがキツくて痛い」(35歳/サービス業)

一般的にシャツは、かっちりした印象を担保する分、生地が硬めで快適性や動きやすさが犠牲になる。そこで着心地を重視して大きめのサイズを選ぶと、今度はシャツの本分であるフォーマルな雰囲気が損なわれてしまう。

シャツの概念を覆す一品

そんなシャツのジレンマを根本から解消することで、支持を集めている一品がある。それが、ベーシックで現代的なデザインが特徴のニューヨーク発ブランド、Theory(セオリー)の名品と呼ばれているシャツ「STRUCTURE KNIT(ストラクチャーニット)」だ。

同製品はビジネスパーソンを中心に、本国アメリカをはじめ各国で人気を博し、ここ日本でも売り上げは好調だ。

STRUCTURE KNIT(ストラクチャーニット)
STRUCTURE KNIT(ストラクチャーニット)

ストラクチャーニットが高い支持を集める理由は何なのか。Theoryを手がけるリンク・セオリー・ジャパンのメンズ部門を統括する渡辺恒氏は、こう明かす。

「各国で売れている要因は、やはり着心地のよさです。例えばアメリカでは、仕事服としてシャツをトラッドに着るという文化があるのですが、このストラクチャーニットは『ほぼTシャツ』ともいわれる着心地なのに、生地の上質感があるためワークウェアとして人気です」

なぜ、「ほぼTシャツ」の着心地を実現できるのか。その最大の秘密は、「シャツ」なのに「ニット」という商品の名前にも隠されている。

「一般的なワイシャツには通常、織物を使います。織物とは縦糸と横糸を交互に織り込んで作られる生地のこと。滑らかである一方で、隙間なく織られる分、伸縮性のある糸を混ぜない限り伸縮性は弱いといえます。対してストラクチャーニットはその名のとおりニット、つまり編物でできています。糸のループに次の糸を引っかけ、ループの連続性で面を作っているため、織物と違って高い伸縮性が備わるのです」

織物と編物の糸の構造(イメージ)
(左)織物:一般的なワイシャツに用いられる、縦糸と横糸を交互に隙間なく織り込んで作られる生地。伸縮性のある糸を混ぜない限り、伸縮性はあまりない
(右)編物:一般的にはセーターやTシャツ、スウェットなどで用いられ、糸のループに次の糸を引っかけ、ループの連続性で面を作る生地。糸の間に隙間があるため伸縮性がある

ニットといえばウールなどのセーターを連想するが、Tシャツなどのカットソー類やスウェットも、編物を使ったアイテム。だからこそ、ストレッチ性に富み、着心地がいい。織物ではなくあえて編物を使うことで、360度全方向に伸びるストレッチ性を実現しているのが、このストラクチャーニットというわけだ。

ストラクチャーニットは360度全方向に伸びるストレッチ性を備える
ストラクチャーニットは360度全方向に伸びるストレッチ性を備える

実際に筆者(男性ライター)が着てみると、体の動きに制限がほとんどかからず、シャツというよりまさにTシャツを着ている感覚だ。首回りの圧迫感も少ない。そして見た目は上質で繊細な雰囲気のシャツであり、着心地の快適さとのギャップに驚いた。

各国の名だたるラグジュアリーブランドが頼る、老舗ファクトリー

このように伸縮性に富む編物の生地だが、表面の滑らかさを出しにくいため、カジュアルな見た目になるという問題があった。そこで生み出されたのが、独自にカスタマイズした生地だ。

「糸には、滑らかで光沢感がある“コンパクト糸”と、特殊なポリエステル糸の2種を使用。それを、表地にコンパクト糸、裏地にポリエステル糸となるように編む特殊製法で高密度に編み上げ、光沢とハリ感を出す特別加工を施しています。これにより、ドレッシーで上質な見た目に仕上げているのです」(渡辺氏)

この何とも凝った生地を作っているのは、85年以上の歴史を持つ和歌山の老舗ファクトリーだ。国内外のラグジュアリーブランドの生地を手がける名門である。同ファクトリーは、Theoryのために編み機の仕様をカスタマイズし、唯一無二の生地を作り上げた。

「いくらジャケットやパンツの着心地がよくても、最も肌に近いシャツがそうでなければ快適ではありません。シャツの着心地を追求してこそ、真の“ストレスフリー”がかなうのではないでしょうか」(渡辺氏)

自宅で洗濯後、ノンアイロンで着られる

加えてストラクチャーニットには、ビジネスパーソンに支持される理由がもう1つある。それは「扱いやすさ」だ。シャツといえば、お手入れの面でストレスを感じる人も少なくない。今回の調査では、以下の項目に対して「よくある」または「ときどきある」と答えた人が、いずれも過半数を占めた。

アイロンが大変・・・57.6%
首汚れが気になる・・73.6%
汗ジミが気になる・・59.6%

また、シワに関する悩みの声も多く上がった。

・「洗濯後のアイロンが面倒」(35歳/製造業)
・「ノンアイロンシャツでも、シワが気になる」(48歳/情報処理・情報サービス業)
・「ノンアイロンと高級感を併せ持ったものが欲しい」(46歳/製造業)

こうしたお手入れの面においても、ストラクチャーニットはストレスフリーを体現している。まずは、自宅で手洗いできる点だ。これにより、クリーニングに出す手間とコストを省けるうえ、汚れを「次にクリーニング店に行くまで」と放置することなくすぐ洗える。

また、ダメージの出やすい襟の内側は生地が二重になっていて、耐久性の面でも心強い。

襟の内側は、二重仕立ての表地が贅沢に使用されている。強度や着心地を高めるだけでなく、着ていないときでも美しく見えるメリットがあり、Theoryではジャケットなどにも採用される仕様だ
襟の内側は、二重仕立ての表地が贅沢に使用されており、強度や着心地のよさを高めてくれる

襟には、型崩れを防ぐカラーキーパーも装備されている。

襟の内側にはカラーキーパーを装備。保型性を高めてくれるほか、襟先の反り返しも防いでくれる

そしてビジネスパーソンにとって何よりありがたいのが、アイロンいらずという点だ。同製品の生地は前出のとおり、2種類の糸を特殊製法で高密度に編んでいて、生地に戻ろうとする力が働くため、シワがつきにくい。したがって洗濯した後も、ノンアイロン・ノンスチーマーで問題なく着られるだろう。

新しい発想とあくなき探究心で、「着心地のよさ」「上質な見た目」「手入れの楽さ」の3要素を満たすことに成功したストラクチャーニット。頻繁に稼働して仕事に寄与することを考えれば、価格も決して高くない。この機会に、仕事服のベースというべきシャツを強化し、仕事の快適性を「底上げ」してはどうだろう。

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【関連ページ】

>働く男性800人に聞いたスーツの「リアルな悩み」  

【コラム】
・暑くなってきたら、半袖バージョンも重宝する。

ストラクチャーニットの半袖バージョン

・ぜひ試着して、見た目と着心地のギャップを確かめてほしい。全国のセオリー店舗、都内であれば青山店など各店で試着できるほか、銀座 UNIQLO TOKYO内の1階にあるTheory TOKYOも利用しやすい。

Theory TOKYOの店内

>ストラクチャーニットの商品詳細はこちら