働く男性800人に聞いたスーツの「リアルな悩み」 「きちんと感」と「ストレスフリー」両立するには
調査企画:東洋経済新報社、実査機関:クロス・マーケティング
ビジネスシーンの服装、
自由度が上がったからこその悩み
悩みとして筆頭に挙がったのが、6割近くの人に該当した「清潔感や『きちんと感』を演出できているか心配」だ。カジュアル化が進んだとしても、ビジネスシーンでは相手に敬意を示すためにも「きちんと感」や誠実さのあるファッションを心がけたいと考える人が多いようだ。
1位となった悩みだが、具体的には以下のような声が上がった。
・「会社の服装が去年から自由化されたが、何が正しいのか今でも迷っている」(43歳/情報サービス業)
・「ビジネスカジュアルに移行していくので、うまくコーディネートするよう種類を増やさないといけない」(47歳/金融業)
ビジネスシーン相応のカッチリ感は欲しいが、何をどうすればよいのかがわからない、ということのようだ。このほかランキングの2位以降には、ジャケットとスラックスの組み合わせなどコーディネートやシルエットに違和感がないか気になる、正解がわからないという悩みなど、30代、40代のビジネスパーソンらしく信頼感を意識した悩みが続いた。
ビジネスシーンで悩まないための
「着こなしの基本3カ条」
では、多くの人が抱えるこうしたビジネスシーンの服装の悩みは、どうすれば解消できるのか。ベーシックで現代的なスタイルを提案するファッションブランドTheory(セオリー)を展開するリンク・セオリー・ジャパンのメンズ部門を統括する渡辺恒氏に話を聞き、以下に基本的なポイントをまとめた。
1.迷ったらジャケットはオン
仕事の場面によって、ジャケットを着るべきかどうか迷うことがある。それに対し同氏は、こう話す。「テーラードジャケットは、最低限の“きちんと感”を担保するアイテム。それを着ることで場違いになるような場面を除き、迷ったらジャケットを着ておいて間違いはありません」。
2.コーデのトーンを近づける
合わせるアイテムの明暗のトーンや色調がバラバラだと、違和感を生みやすい。逆に全体のトーンを同じにするか近づけると、まとまりやすい。とくにジャケットとパンツの合わせは、トーンが近いほうが断然、仕事の服装としてしっくりくる。あえて上下のトーンをガラリと変えるおしゃれもあるが、バランスが難しく、上級者向けだといえる。
3.ラフすぎない質感・シルエットのものを選ぶ
カジュアルアイテムと合わせる場合は、ジャケットやスラックスはフォーマルなものでなくてもよいが、あまりラフだと全体としてだらしない印象になりかねない。少しカジュアルに着崩すからこそ、スーツの質感やシルエットはラフすぎないものを選びたい。スポーティーな印象になりすぎる「シャカシャカした」素材や、ハリ感がない素材は要注意だ。
着心地もお手入れも
「ストレスフリー」なスーツを選びたい
一方、着こなしだけでなくスーツの着心地やお手入れに関する悩みも多い。とくに挙がったのは、約6割の人が当てはまった「着心地がよくない」を筆頭に、「クリーニングに出すのが面倒」「シワができるのが気になる」「アイロンがけが面倒」などだ。
また関連コメントには、以下のような声があった。
・「一日中スーツを着ていると、よれよれ感が目立ってしまう」(49歳/製造業)
タイトなシルエットや生地のしっかりしたスーツなど、カッチリしたものほど「きちんと感」や清潔感、高級感を打ち出せる一方、手入れのしやすさや快適さ、扱いやすさが犠牲になる。そんなジレンマが、回答に表れた形だ。
スーツにして“着用感のなさ”に衝撃を受ける一着
アンケートにより、着こなしからお手入れまで、スーツに対する悩みが少なくないことがわかった。それらを踏まえると、こんなスーツが理想といったところか――。
商談や会議など人と会うときには、清潔感を保ち、見た目も美しい「頼りがいのある存在」であってほしい一方、長時間座りっぱなしの移動や作業時などは、リラックスや集中を邪魔しない「控えめな存在」であってほしい。それでいて、着るための準備やお手入れは簡単に済む「扱いやすさ」と「タフさ」も持ち合わせてほしい。
はたして、そんな都合のいいスーツがあるのだろうか。実はTheoryの“名品”と呼ばれている「PRECISION PONTE(プレシジョン ポンチ)」は、その理想に近いアイテムだといえる。
同モデルは、スーツといえばのウール生地ではなく、ナイロン混の生地を使用し、機能性を兼ね備えた「進化系スーツ」だ。実際に筆者(男性ライター)が試着してみて衝撃を受けたのが、着心地の快適さ。
生地には、伸縮性のある特殊ナイロンジャージーを採用していて、上品な細身のシルエットでありながら、身体の動きがほとんど制約を受けない。
試しに全身を大きく動かしてみても、スーツを着ている感覚はなく、例えるなら冬場によく着る高機能インナーをまとっているかのような“着用感のなさ”だった。
また生地には適度なハリと保形性があり、かつ型崩れしやすいラペル部分には芯地も入っていて、シワやヨレが極めて出にくいのも同モデルの大きな特長。
生地自体に戻ろうとする特性があるため、面倒なアイロンがけは不要だ。ハンガーに掛けておくだけできれいな状態がキープされるというが、そんなことがあるのだろうか――。
実力を確かめるため、小さく折り畳んで2時間ほど袋の中に入れてシワをつけた。その後ハンガーに掛けて何もせずに放置し、30分ごとにシワの状態を観察した。
ジャケットの左下あたりについていたくっきりとしたシワが徐々に薄くなっていることがわかるだろうか。これなら、日中に仕事でシワができても、一晩ハンガーに掛けておけば翌朝気持ちよく着られそうだ。
加えてありがたいのが、自宅で手洗いできる点。したがってクリーニングに出さずとも清潔な状態で着られ、汗ジミやにおいなどを気にしなくていい。また特殊な生地加工をしているので、高い通気性を備えている。
こうしたプレシジョン ポンチの特徴を一言でまとめれば、「ストレスフリー」となる。“シャカシャカ感”のない上質な生地と、きれいなタイトシルエットにより、「きちんとして見えるだろうか」「シワが寄っていないか」といった心配がいらない。
そして快適な着心地により着用時の身体的ストレスもなく、さらにはアイロンいらず・クリーニングいらずの「扱いやすさ」により、手入れのストレスもかからない。
ちなみにベーシックなデザインのため幅広いアイテムに合わせられ、かつ生地もしっかりしているので、ヘビーローテーションも可能だ。価格だけ見れば安いと感じにくいかもしれないが、現代のビジネスウェアに求められる要素をこれほど満たしていることを考えると、コストパフォーマンスは相当によいといえる。
「実は社内でも人気のアイテムで、実際にヘビロテしている社員も少なくありません。海外出張の飛行機の機内から、現地での商談、その後のディナータイムまでを通し、同製品のジャケットまたはパンツを着たまま十分に対応できたとの話も上がっています」(渡辺氏)
身体的にも精神的にもストレスフリーだからこそ、その分、仕事に力を注ぐことができる。それこそが、現代のビジネスウェアとして何よりの価値=勝ちかもしれない。
・試着できる?
プレシジョン ポンチの「すごさ」は、試着をすると一発で実感できる。都内であれば青山店など各店で試着できるほか、銀座 UNIQLO TOKYO内の1階にあるTheory TOKYOも利用しやすい。
・サイズ展開は?
フィットしてこそきれいに見えるスーツはサイズ感が重要。Theoryでは、アイテムにもよるがおおよそXSから3Lまで展開しており、自分に合うサイズが見つけやすいはずだ。(店舗により取り扱いサイズが異なります)