「頑張らない」からこそ人生は劇的に楽しくなる うつから復活で悟った「これしかない」のまやかし
Jam:SNSだとなおさら区切りやすいですよね。ログアウトすればいいから。私はリアルな友達とはSNSであまりつながっていないので、ログアウトしても現実世界ではなんの問題もないです。
デラさん:ボク、少しでも嫌だなと思ったら、すぐミュートやブロックします(笑)。そうすると自分のタイムラインがすごく落ち着く。いざとなったら「デラさん」をやめればいいだけの話なので、SNSはけっこう気楽に使っていますね。
1日5分、「頑張らないタイム」をつくる
デラさん:Jamさんの本では、楽に生きるための気持ちの切り替え方がたくさん紹介されていますよね。なかにはハッとする鋭いアドバイスもありますが、かわいいねこちゃんがゆるい雰囲気を演出していて、すっと心に入ってきました。
ずっと頑張ってきた人がいきなり頑張らないように生きるのは難しいですが、ボクのようにうつ病になって気づくのでは遅すぎます。適度に肩の力を抜いて生きるには、自分の中に「嫌だな」とか「苦しい」とかストレスが生まれた瞬間を見逃さない。心の声にちゃんと耳を傾けて、ストレスの原因を知って、距離をおいたりストップしたりする。
急に人間関係や環境を変えることは難しいかもしれませんが、原因を自覚していればなにかしら対策はとれるので、まずは自分がなにに消耗しているのかに気づくことが第1ステップかなと思っています。
Jam:そうですね。あとは、ストレスに気づいても「もう少しできるはず」と思ってやり続けてしまったり、まわりからどう思われるかを気にしてやめられなかったりする場合があるので、「逃げ場がある」ということを知っておくのも大事だと思います。会社がストレスだったら転職という道があるし、現実からSNSやゲームに逃げたっていい。逃げられないという思い込みが自分を追い詰めてしまうケースは多いですよね。
私の会社員時代の同僚も、「この会社をやめたらもうどこにも行けない」と言って頑張りすぎて心を病んでしまったのですが、いざ会社をやめたらものすごく元気になって、別の場所で活躍しています。
デラさん:「自分にはこれしかない」という思い込み、怖いですよね。いまのボクなんか、ホームレスでも生きていけると思っているので、街を歩いているときは暮らせそうな場所をよく探しています(笑)。
頑張らないことに慣れるためにも、お試しで「頑張らないタイム」をつくってみてほしいです。最初は1日5分でもいいから、上司に気をつかわない時間や、仕事のことを考えない時間を設けて、慣れてきたらだんだん増やしていく感じで。YouTubeの撮影をしているつもりでやってみたらいいかもしれないですね。タイトル「全然気をつかわない件」みたいな(笑)。
Jam:「好きなことしかしないタイム」もぜひ。夢中になれることがひとつあれば、頑張りたいことと頑張りたくないことが自然とわかってくるものなので。推しをつくっちゃうのもいいですね。いままでストレスに感じていたことも、「推しがいるからどうでもいいや」と思えるようになるかもしれません。
デラさん:いいですね。ちなみにボクはいまポケモンカードに夢中です(笑)。別に立派な趣味なんかなくてよくて、そのときの自分が興味あることで十分。ぜひ心の声に正直になって、ストレスを感じない時間を意識的につくってみてほしいなと思います。
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