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「1人でも多く救いたかった」現場警察官の告白 配置された警察官が例年より少なかったとの証言も

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2022年10月29日に発生したソウルでの圧死事故で、警察や消防隊員が必死の救出作業を繰り広げた(写真・Matej Leskovsek/The New York Times)

ソウル梨泰院地区で発生した圧死事故。事故現場に出動したある警察官が、惨憺たる自らの心境を明らかにした。

2022年10月30日、ネット上のコミュニティーに、「梨泰院現場に出動した警察官です」というタイトルの投稿がなされた。「梨泰院地区は自分の管轄ではなく、他の警察署から応援に駆けつけた」と自分の身分を明らかにしたAさんは、「阿鼻叫喚の状況で、死亡者の遺体がまだ脳裏から離れない」と当時の衝撃から逃れられない心情を打ち明けた。

阿鼻叫喚の現場の中で

続いて、「目の前で死んでいく人たちを見ながら、1人でも多く救わなければと全力を使ったが、それができなかった。助けられなくて申し訳ない」と吐露している。

Aさんは現場で苦労した警察、消防、医療関係者をはじめ、救助を手伝ってくれた市民に感謝の意を伝えると同時に「故人の冥福をお祈りする」と書き込んだ。Aさんはさらに、「とても気が重い夜。社会の安全のため、明日からも努力する」と付け加えた。

10月29日夜、梨泰院地区の通りでハロウィーンを祝おうとする人が一度に押し寄せ、大型の圧死事件が発生した。10月31日午前6時現在、確認された死傷者は死亡者数154、負傷者149。死亡者のうち153人の身元が判明し、残り1人に対しても現在身元確認作業を進めている。

負傷者のうち重症者は33、軽傷者116。死傷者には外国人も含まれている。韓国外交省は10月30日午後9時現在で、外国人死亡者は14カ国26人と発表した。イラン人5、ロシア人4、アメリカ人2、日本人2、フランス、オーストラリア、ノルウェー、オーストリア、ベトナム、タイ、カザフスタン、ウズベキスタン、スリランカ人がそれぞれ1。

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【事故現場から辛くも逃れた外国人の証言】

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