50歳で起業した小泉今日子さんが語る大人の挑戦 経験があるからこそ｢飛べそうな水たまりを飛ぼう｣

（撮影：梅谷秀司）

飛べそうな水たまりを飛ぼう

――ワクワクといえば、何歳になっても好奇心旺盛で新たな挑戦を続ける小泉さんに憧れを持つ人もいるかと思います。小泉さんが株式会社明後日を立ち上げたのは、50歳のときです。何歳になってもチャレンジはしていいと思いますか。

自分の人生ではないので、責任は持てないという前提で言わせていただきますね。新たなチャレンジをするのであれば、「飛べそうな水たまりを飛びましょう」というのが大前提だと思います。

子どもは水たまりの真ん中ぐらいで落ちてずぶ濡れになったとしても、「いずれ飛べるようになる」と許されます。ですが、大人は経験や蓄積されたデータを持っているからこそ、無謀なチャレンジは失敗しやすいと思うんです。大人であれば、きちんと計画を立ててから挑戦しましょうね、ということでしょうか。

最初はハードルを下げて、ライフジャケットという“知恵”を着込んで、飛べそうな水たまりを選んで飛ぶ。それに成功したら水たまりより広い池にトライして、次は湖に挑戦してみる。

チャレンジする内容にもよりますし当たり前のことかもしれませんが、順を追って規模を広げる。私も起業してから、その現実を実感しています。

（ヘアメイク：石田あゆみ、スタイリスト：藤谷のりこ）

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