マネーあれど中国不動産各社の資金調達困難増す 債務返済期限を延長による延命で苦境は続く

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中国恒大集団や上海世茂、陽光城集団といったデフォルトに陥った大手開発会社は起債市場から締め出されている。アバディーンのアジアクレジット責任者ヘンリー・ロー氏は「セクター内で流動性をもっと高め得る追加行動が講じられるまで、不動産開発各社は試練にさらされ続ける」と述べる。

ローンを組んで購入した住宅が未完成だとして住宅ローンの返済をボイコットする動きが先月急速に広がった。約100都市の320を超えるプロジェクトが巻き込まれ、システミックリスクの可能性も高まっている。政策当局は資金難に陥っている不動産会社が開発していない土地を差し押さえ、捻出した資金で工事が止まっている住宅事業の完工に向け財務支援をする計画を検討。完工住宅の引き渡しが最優先課題となる中で、建設資金が細りつつあり、さらなる社債デフォルトのリスクを招いている。

返済圧力に見舞われている中国企業が満期を迎える社債の償還額(月次ベース、単位は10億元)Source: Bloomberg

こうしたこと全てが中国オフショア社債市場のストレスを高止まりさせている。同市場の規模は8700億ドルで、最大のジャンク(投機的格付け)債発行体は不動産会社だ。一連のデフォルトと債務返済先送りの中で、高利回りのドル建て債は7月に2月以来の値下がり率を記録。平均価格は最近、過去最安値を更新した。

中国恒大が以前から約束していた暫定再編計画を期限としていた7月末までに提出できなかったことで、デフォルトした借り手から資金をどの程度まで回収できるかを巡りオフショア投資は疑念を強めている。同社の計画は多くの投資家から、同じくデフォルトした同業他社の「ひな型」になると期待されていた。

本土社債市場でデフォルトの規模が最も大きいのは福建省Source: Bloomberg

 

原題:China Credit Market Offers Cheapest Money Ever If You Can Get It (抜粋)

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著者:Lorretta Chen、Ailing Tan

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