「オビ=ワン・ケノービ」は動画配信時代の名作か 映画館で復活せず「スター・ウォーズ」の価値

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「スターウォーズ エピソード3/シスの復讐」でのアナキン(左)、オビ=ワン(右)と「エピソード4/新たなる希望」の空白期間に起きた出来事を扱う(写真:(C)2022 Lucasfilm Ltd.)

そろえた役者も過去作との結びつきを強く印象づけています。エピソード1、2、3で演じたユアン・マクレガーが再びオビ=ワン役を、さらにエピソード2、3でアナキン・スカイウォーカーを演じたヘイデン・クリステンセンがダース・ベイダー役として再演しています。「弟だと思っていた。愛していた」(オビ=ワン)、「あんたが憎い!」(アナキン)と言い合ったのは17年前。この2人の台詞が蘇ってくるようなマクレガーとクリステンセンの胸アツ共演シーンまで作り出しています。

音楽に至っても、作品に欠かせないテーマ・ソングの数々を生み出した映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズまで起用しています。いっそのこと、音響施設も整った映画館で味わいたい。そんな声も聞こえてきそうですが、あくまでも現在視聴できるのはDisney+のみです。

ダース・ベイダーの声も再演

ダース・ベイダーの語り口調もオリジナルを尊重しています。演じているのはクリステンセンですが、声のみジェームズ・アール・ジョーンズが再演しています。すでに90歳を超えている役者ですが、当時のままインパクトの強い語りは健在です。エピソード3と4の間の空白期間を語る物語として、必要不可欠の起用だったと思わせるシーンも用意されています。オビ=ワンとダース・ベイダーの「知られざる物語」というキャッチフレーズに超納得できる展開があります。

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