使いやすさを競争力に
海外旅行保険市場を切り拓く「t@biho」
新しい動きも、ある。

ジェイアイ傷害火災保険では、「t@biho」のさらなる認知度向上と加入促進策として、昨年12月に仙台空港国際線出発ロビーに「t@biho」申込みサイトに直接つながる無料Wi–Fiスポットを開設した。
これだけインターネットが普及していても海外旅行保険の加入場所は、やはり空港という人が少なくない。空港内で設営されている海外旅行保険カウンターや、ATMのような躯体をした自動販売機は、いわば海外旅行に伴うリスクに備える最後の砦だ。今回「t@biho」が開発したのは、ネット専用という特徴を生かした無料Wi–Fi型の自動販売機とも言えるだろう。これから海外へと向かう旅行者にとって、自分自身が使い慣れているスマートフォンやタブレット端末などから「t@biho」専用サイトに高速・セキュアにアクセスすることが可能なため、待ち時間などにスムーズに契約手続きを済ませることができるだろう。ネットの環境さえ整っていれば、どこでも手続きできるのが「t@biho」なのだが、あえて、自動販売機と銘打ったファシリティとすることで、海外旅行者へのアピールにもなるはずだ。「今後は新しい海外旅行保険の加入窓口として展開していきたい」と、現在、永井氏自ら国際空港・海港へ営業行脚中だ。

クレジットカード付帯保険の
補償に上乗せする新プラン
さて、「t@biho」のもう一つの強みである価格についてはどうか……。「リスク細分型」の仕組みを採用し、目的地となる方面に加え、海外旅行保険では初めて「年齢」による区分を加えたことで、よりリスクに見合った保険料を実現している。また、ネット専用商品にすることで、事業運営費用をはじめとするコストを極力抑えることができるようになり、競争力のある保険料の適用が可能になった。「たとえばアジア3~5日間、ヨーロッパ6~10日間といった海外旅行のコアゾーンをはじめ、『t@biho』は、マーケットの中でも大きな価格優位性を保持しています」と永井氏は力強い。
さらに、である。
ジェイアイ傷害火災保険では、「t@biho」を加速する戦略として、クレジットカードに付帯している海外旅行保険に治療・救援費用を上乗せする「t@biho『クレカ+プラス』」を開発。販売チャネルをクレジットカード会社等に限定し、海外旅行保険付帯のクレジットカードを保有する会員のみが加入可能なプランとすることで、新たなマーケットにアプローチしていく。
海外旅行保険市場を切り拓く「t@biho」の成長戦略から目が離せない。