使いやすさを競争力に
海外旅行保険市場を切り拓く「t@biho」
ネット専用海外旅行保険
「t@biho」快走中

https://tabiho.jp/tb/
旅慣れている方も、海外に行くのは初めてという方も、気をつけなくてはならないのが、渡航先でのさまざまなアクシデントだ。ただし、どんなに注意を払っていても取り除くことが難しいのがリスクというもの。そこで、頼りになるのが海外旅行保険だ。
この海外旅行保険のマーケットに今、新しい波がおこりつつある。
その発生源はジェイアイ傷害火災保険。主力商品を海外旅行保険に据える損害保険会社で、昨年7月に創業25周年を迎えた。世界の損害保険業界のリーディングカンパニーであるAIGの日本事業を統括するAIGジャパン・ホールディングスと大手旅行会社JTBが50%ずつ出資するジェイアイ傷害火災保険は、両社の強力なリソースを生かしながら安定した経営基盤と信頼を築き上げてきた。
2012年6月には、ネット専用海外旅行保険「t@biho たびほ」をリリース。開発にかかわったWeb営業部長の永井拓也氏は、「私どもはネット専用海外旅行保険の領域では後発にあたりますが、じわじわと認知度を上げ、14年4~12月までに前年比約180%の急成長を達成し、シェアも拡大しています」と手応えを感じている。
常識への挑戦が生んだ
ネット完結の使い勝手

永井 拓也
「JTBのホームページから旅行商品を購入されたお客様に海外旅行保険までご提案しなければという使命感もありましたし、何よりもインターネットというツールを使って、自分で航空券やホテルなどを購入・予約し、海外旅行や海外出張に行く方々が増えていくという確信がありました。こうした層に選ばれる海外旅行保険を提供したいという強い思いがありました」と永井氏は開発当初を振り返る。
そうした開発スタッフの志は、「t@biho」の開発、商品設計に色濃く反映されていく。
「とにかくお客様の目線に立ち、優れたユーザビリティと強い価格競争力という2点にフォーカスして議論を重ね、細部の一つひとつまでをつくりこんでいきました」。実際、利用者アンケートのスコアは高い顧客満足度を示し、繰り返し契約するリピーターも数多いという。
永井氏は続ける。
「『t@biho』の場合は、Eコマース系で実績のあるシステム会社をパートナーに選びました。開発プロセスでは、ネットの画面上でリアルタイムにさまざまなことができるというEコマースの常識を実現するため、契約を紙ベースで管理する保険業界の商習慣や常識をゼロベースから見直していきました。私どもが目指すお客様の利便性は、保険の申込みから、出発前の契約の取り消し、旅行中であっても保険期間や補償内容の変更、さらには保険金請求までをネットですべて完結できるようにすること。何としても従来の保険業界にあった常識の壁を乗り越える必要があったのです」と自社が取り組んだチャレンジを明かす。
ネット完結の思想は、旅行中の海外サポートにもつながっている。スマートフォンにアプリをインストールすれば、たとえば旅行中に病院に行く必要が生じた場合など、「t@biho」が提携するキャッシュレス病院の情報へのアクセスやGPSナビゲーションなどを受けることができる。コンテンツには、7カ国語の病院における想定問答集などもあり、充実した内容となっている。