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食料安保の号令で進む農村統制 「三農問題」は依然として重要な政策課題

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昨年4月、中国南部の広西チワン族自治区を訪問した習近平総書記。農村の実情を視察した(新華社/アフロ)

中国では新春は農村政策の種まきの時期だ。中国共産党指導部(中共中央)が毎年1月に発出する1つ目の政策文書「1号文件」は、2004年以降18年連続で、三農問題(農民、農業、農村に関する問題)がテーマである。

中国では昨年、貧困撲滅の達成が宣言された。だが農村にはいまだ貧しさが残る。習近平政権にとって農村政策はなお重要だ。ただし、ほかの重要課題の影響で、党の政策はつねに変化する。近年、政権は統合的なアプローチで、複数の政策課題について一挙に解決を狙う傾向がある。そこには習の理想が投影されやすい。彼の好みは、科学的な計算に基づき、全体的な調和が図られた社会主義国だ。

日本では、中国は貧富の格差がひどく、環境汚染が進んだ「しょうもない国」というイメージが強い。だが、この10年ほどで状況はかなり改善された。所得の低い農村地域では公共住宅や学校の建設が進んだ。衛生的なトイレも設置されるようになり、農村の生活の質は底上げされた。

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