イオン、フジ実質買収で岡田会長が語った将来展望 統合のさらなる先にEC強化

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久々に記者会見に姿を現した岡田会長。そこで口にした危機感とは。

経営統合会見にはイオンの岡田会長(右)が出席、フジの尾﨑会長も四国からリモートで参加した

「売上高で5000億円を超えるスーパーは現在数えるほどしかない。コロナ後の対応と軌を一にして、(企業の)大型化が進むのでは」。9月1日に開かれた記者会見の場で、イオンの岡田元也会長は業界の展望を語った。

岡田会長が登場したのは、中四国でショッピングセンターを中心に展開するフジと、イオン子会社の食品スーパー・マックスバリュ(MV)西日本の統合合意に関する会見だ。イオンの吉田昭夫社長と出席した。

岡田会長がメディアの前に姿を現すのは、23年間務めた社長の座を譲ると発表した2020年1月以来。意に沿わない質問は無言でスルーするだけに、会見ではその発言が注目された。

フジとMV西日本は共同持ち株会社の下、22年3月に経営統合することで基本合意した。イオンは現在、フジ株式15%、MV西日本株式72%を保有する。共同持ち株会社の株式の過半をイオンが取得する予定のため、実質的にはイオンによるフジの買収だ。

イオンは17年、「スーパーマーケット改革」に着手。その後はMV東海とMV中部、イオン北海道とMV北海道の合併など、北海道、東北、東海・中部、近畿、中四国、九州の全国6エリア内で事業会社の統合を進めてきた。

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