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ニッチ特化型の戦略を転換 マス市場向けに化粧品開発 【2930】北の達人コーポレーション

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自社サイト中心に化粧品の通販を手がける。初のマス商品として開発した「シンピスト」を8月から展開

札幌を拠点に化粧品や健康食品のEC(ネット通販)を手がける北の達人コーポレーションが、経営戦略の大転換を進めている。より大きな売上高を見込めるマスマーケット商品の販売を8月から展開し始めた。

北の達人はニッチ分野の商品に特化し、その中で高いシェアを達成するニッチトップ戦略で急成長した。現在販売する三十数品のうち、2016年に投入した「ヒアロディープパッチ」(小ジワ対策のヒアルロン酸化粧品)を筆頭に、15年の「アイキララ」(目元クリーム)、18年の「ハンドピュレナ」(ハンドケアクリーム)などが主力商品だが、いずれも市場規模は大きくない。例えば「ヒアロディープパッチ」は小さな針(ニードル)の付いたテープを肌に貼る「刺す化粧品」として注目を集め、シリーズ品も含めた年間売り上げが同社最大の50億円近くに達するが、こうしたマイクロニードル化粧品の市場規模は200億〜250億円程度にすぎない。

北の達人の業績は20年2月期の後半から陰りが見え始めた。最大の要因は、急成長に人材育成が追いつかず、自社広告の運用効率の低下から新規顧客開拓数が減ってしまったことだ。そこへコロナ禍による化粧品消費低迷が襲い、前21年2月期は5期ぶりに大幅な減益となった。今22年2月期も、売上高こそ回復を見込むが、広告宣伝費の負担で営業利益は続落予想だ。

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