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マンガから読む未来 リアル社会にも影響を及ぼす

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  • 吉村 和真 京都精華大学副学長兼マンガ学部教授

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未来マンガの原点ともいえるのが『鉄腕アトム』(講談社ほか刊)だ。ストーリーマンガの開祖といわれる手塚治虫が約70年前に発表した。

人と同じ感情を持った2足歩行ロボットのアトムが10万馬力のパワーで活躍する物語で、1963年から日本初の連続テレビアニメが放映された。ここで示された未来やロボット、宇宙のイメージは、われわれ日本人に強く印象づけられ、今でも日本の未来マンガに大きな影響を与えている。

さらに、鉄腕アトムなどの未来マンガがつくり出したイメージは、現実社会をも動かすほど深く浸透している。例えば、ホンダが開発した2足歩行ロボット「ASIMO」は、企画段階で「鉄腕アトムを作れ」という号令がかけられたというエピソードもあるくらいだ。

アトム誕生までの物語を描いた作品。協力には手塚プロダクション、コンセプトワークスには『鉄腕バーディー』のゆうきまさみがクレジットされている

アトムの後継作

そんな鉄腕アトムの世界観を受け継いだ作品の1つが『アトム ザ・ビギニング』(手塚治虫・ゆうきまさみ・カサハラテツロー作、小学館クリエイティブ刊)。アトム誕生までの物語を描いた作品で、姿形も現代風のメカニックなテイストに仕上がっている。

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