ベンチャーとの橋渡しを狙うYHH。担当役員の古屋孝明シニアフェローに聞いた。
──YHHをつくろうとした経緯は。
最近は社会の課題がより複雑化する中、これまでのようなヒエラルキー型の組織構造や分業制でやっていく部分と、(多くの企業などが集まった)ネットワーク型で柔軟にイノベーションをつくり出す部分の両方が必要になっている。新しい価値や変化に対応して、社内にないものをうまく組み合わせていかなければならない。そのためにビジネスや市場を大きく変えるテクノロジーをスカウトしていきたい。YHHはそういう発想の下、自然とできた。
悩みに応えていきたい
──ほかのオープンラボにはないような大規模な施設がユニークです。
われわれが「ハードテック」と呼んでいるものだ。つまり、デジタルとフィジカルが組み合わさるところにYHHの面白さがある。デジタル空間でいろいろな分析をしたうえで、それを再び現実のフィジカルに実装することは大変だ。YHHに入居したいというベンチャーの人たちからは、(従来あるようなオープンラボでは)「騒音を出せない」とか「重い機械を搬入できる場所がない」といった悩みを聞いていた。そういうことに応えられるのは三菱重工の工場跡地ならではの特徴だ。
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