コロナ禍で快進撃を見せたのは任天堂だ。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の人気が爆発、2017年3月の発売から4年目にして一時品薄になるなど、販売の勢いが一段と加速した。世界的な外出制限に伴い、家で楽しめる「巣ごもり消費」の1つとして家庭用ゲームに注目が集まったことが追い風となった。
牽引役は、20年3月に発売され、2600万本以上の大ヒットを記録したスイッチ向けソフト『あつまれ どうぶつの森』(通称「あつ森」)。無人島にプレーヤーが移住し自由気ままに過ごすというコンセプトが受け、20~30代男女を中心に新規のユーザー層が拡大。コロナ禍で荒(すさ)んだ人々の心を癒やした。あつ森だけでなく家庭で気軽にエクササイズを楽しめる『リングフィット アドベンチャー』など、任天堂独自の遊びを楽しめるゲームソフトが売れに売れた。
任天堂だけではない。スクウェア・エニックス・ホールディングス(HD)は20年4月に発売したソニーの「PS(プレイステーション)4」向け『ファイナルファンタジーⅦリメイク』が全世界で500万本以上売れるヒットに。一時休業期間もあった実店舗に代わり、採算性のよいダウンロード販売比率が急増した。各社は旧作のダウンロード販売にも注力、前年実績を超えるケースが続出した。
新型機投入も追い風に
20年11月には7年ぶりにソニーからは「PS5」が、米マイクロソフトからは「Xbox」新型機が発売された。現行機から新型機へのユーザーの移行には数年かかることが見込まれ、ソフトメーカーは複数のゲーム機やPCなどに対応した新作ソフトを同時期に発売するマルチプラットフォーム戦略を取っている。選択肢が広がる中で、巣ごもりを契機に裾野が拡大した新規ユーザーに継続利用を促せるかが成長のカギになる。
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