「並列処理はAIに有効、高性能GPU投入する」
──株価が急伸し、7月には時価総額でインテルを抜くなど勢いがあります。
われわれが展開してきたGPUは、多くの情報をリアルタイムで並列処理できることが強みだ。シミュレーションなど大規模な演算処理に対応できるプラットフォームを開発したことで、当初のゲーム向け3Dグラフィック中心からデータセンターやスーパーコンピューターへ拡張してきた。現在は世界のスパコンの過半数でエヌビディアのGPUが採用されるほどだ。
もっとも得意・不得意な点がインテルとは違う。システムのマネジメントが得意なインテルなどのCPUと対になって動くことがほとんどで、どちらかをどちらかで打ち消すというわけではない。
──具体的にはどういった領域でニーズが高いのでしょうか。
並列処理が最も有効に働くのがAI(人工知能)のディープラーニングだ。自動運転であれば、何千万という道路を実際に走り、ロボットだったらいろいろな動きを実際にトレーニングさせて、ディープラーニングで学習させる必要がある。そのビッグデータ処理で多くのスパコンが使われている。世界では今、動力が蒸気から電気になったような大きな転換がディープラーニングを基盤に情報処理で起きている。
──GPUは今後も伸びていくのでしょうか。
最低10年は伸びていく。データ量が増えるほど、ディープラーニングの精度も上がる。それに伴い、市場からはさらに高性能なGPUの開発が求められていく。
高い性能を求められるのはハードウェアだけではない。ソフトウェアも同じだ。そのときに重要なのがオープンなエコシステムになる。当社はこれまでそうした開発環境をつくり、各デベロッパーや研究者にオープンに提供してきた。このオープンコンピューティングこそがエヌビディアの強みだ。エヌビディアのライバルに見えても、内部では当社の技術を使っている場合が多い。特定の製品で顧客を囲い込むという思想ではない。
この記事は有料会員限定です
残り 574文字
