コンサートやイベントが少しずつ再開され始めている。去る8月16日には毎年恒例の人気イベント「サントリーホールでオルガンZANMAI!」が開催された。オルガンに関する公演が1日に7つも集まる企画だ。
筆者がナビゲーターを務めた「大人のためのオルガンの時間」では、会場となった小ホールの座席が1つ置きに利用され、ステージ上からの風景は今や見慣れた市松模様。入場者の体温測定はもちろん、座席番号・氏名・電話番号を記入し提出する用紙が配られるなど、感染拡大防止に対する配慮が随所に見られた。こうしたスタイルが“ウィズコロナ時代”のスタンダードとなりつつある。
イベントの中でも、日本を代表するオルガンビルダーで、これまで多くのオルガンの製作・設置・整備に携わってきた木村秀樹氏のトークには目からうろこの連続だった。ステージ上には木村氏制作の「ポジティブオルガン」(移動可能な小型のオルガン)が用意され、その内部へハンディーカメラが入り込む。「オルガン」という言葉には内臓という意味もあるが、まさに内視鏡検査のような趣だ。
フイゴによって起こされた風が「風箱」を通してパイプに送られ音が出る仕組みは、リコーダーなどの管楽器と同じ。ただしパイプにはリコーダーのような穴がないので、決まった1つの音しか出ない。つまりオルガンが出せる音の幅はパイプの数で決まるのだ。
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