米大統領選|トランプ敗北で大転換も
2020年の世界最大の注目イベントが、11月3日に投票を迎える米大統領選挙である。米国第一主義とディール外交で世界中を振り回してきたトランプ大統領が再選されるか、それとも民主党が政権を奪還するかが焦点だ。
トランプ氏は目下、ウクライナ疑惑をめぐる米議会の追及で窮地に立つ。下院の弾劾決議案可決を経て、1月上旬にも上院で弾劾裁判が始まる。上院議員の3分の2以上が弾劾に賛成すれば、大統領は罷免される。だが、上院では与党・共和党が過半数の議席を握り、大統領の不正を示す決定的証拠もないため、今のところ罷免の可能性は非常に低いとの見方が多い。
では現職のトランプ氏が圧倒的に有利かというと、そうではない。半世紀ぶりの低失業率や株高は現職への追い風だが、今回の選挙戦の主要な争点は医療保険改革や移民問題であって、景気ではない。トランプ氏の支持率は就任以来、45%程度が精いっぱい。共和党の支持基盤は盤石とはいえ、無党派層へ支持の広がりはなく、「トランプ氏は前回の大統領選並みの際どさで選挙戦に臨むことになる」(今村卓・丸紅経済研究所所長)。
一方、民主党候補の指名争いでは現状、バイデン前副大統領がリードし、サンダース上院議員、ウォーレン上院議員、ブティジェッジ・サウスベント市長が続く。その4強に、後れて参戦したブルームバーグ前ニューヨーク市長が台風の目として絡む。20年2月3日のアイオワ州を皮切りに大統領候補を各州で絞り込む予備選が始まり、カリフォルニアやテキサスなど13州での予備選が集中する3月3日のスーパーチューズデーで指名争いが決着する可能性が高い。
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