キリスト教教派の系譜
世界最多の信者を擁するキリスト教。その創始者であるイエスが生まれたのは紀元前4年ごろとされる。洗礼者ヨハネの洗礼を受け、神の愛による救済と隣人愛を説いた。
紀元後30年にローマ帝国への反逆者として処刑された後もイエスの教えは受け継がれ、キリスト教として布教された。ローマ帝国の国教となったが、ローマ帝国が東西に分裂すると、教会内でも対立が始まり、東方正教会とカトリック教会に分かれた。両者の対立は長く、和解は1965年だった。
11世紀には、イスラム教徒からの聖地エルサレム奪還を大義名分に、欧州のキリスト教諸国による十字軍の遠征が始まり、13世紀まで続いた。1500年代には宗教改革が起き、カトリック教会からプロテスタントが分派。ピューリタン革命などを経てさまざまな教派が生まれた。


ユダヤ教を母体に生まれた
イエスはユダヤ人でありユダヤ教徒だった。当時のユダヤ教は、神ヤハウェからの十戒を基に、数多くの厳しい戒律が存在していた。しかし、貧しい者や病人がそれらすべての戒律を守ることは難しかった。そこでイエスは律法重視の考えに疑問を持ち、神を信じる者は誰でも救われると説いた。このように、ユダヤ教への批判がキリスト教の原点となっている。
キリスト教徒にとっての聖典は『旧約聖書』と『新約聖書』の2つ。旧約聖書はユダヤ教の聖典でもあり、ユダヤ民族の歴史が記載されている。新約聖書はイエスの教えや言行が伝えられている。
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