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首都浸水 台風19号の深い爪痕

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「まさか自分が被災するとは」

東京都・大田区田園調布、両親と暮らす2世帯住宅の1階部分が床上浸水した女性は驚きを隠せない。子どもと両親を避難させた後、夫と自宅に残り土嚢(どのう)などで止水を試みたが、水の勢いを止められなかった。田園調布の周辺では590軒が浸水被害に遭った。近隣住民の多くも「ここまでになるとは思わなかった」と口をそろえる。

台風19号は甚大な被害をもたらした。10月12日に伊豆半島に上陸し、関東甲信から東北を直撃。非常に広い範囲で大雨を降らせたことで、河川に大量の雨水が流れ込んだ。その結果、23日時点で71河川、135カ所で堤防が決壊。死者は74人、住宅の被害は6.9万戸に達した。

今回、特徴的なのは多摩川流域の田園調布や世田谷区、川崎市の武蔵小杉といった首都圏の住宅地でも大きな浸水被害が出た点だ。

これまで東日本大震災の復旧を含め耐震化などの地震対策には莫大な予算が投じられてきた。だが、都市開発にしても、企業の災害対策にしても、防火や耐震化が中心で、水害対策が遅れてきた点は否定できない。

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