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「トップが権力を長く持つと歪みが生じる」 ゴーン氏逮捕、私はこう見た(2)作家 江上 剛

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えがみ・ごう●第一勧業銀行(現みずほ銀行)を経て作家に。近著に『会社人生、五十路の壁』。

ゴーン氏逮捕の件をどう見るか。私はトップが長く権力を持ち続けると、弊害が生じると思う。幕末の長岡藩家老、河井継之助は「進むときは人任せ、引くときは自ら決せよ」と言った。進退を自身で決めるべきだった。

平成の外国人経営者という観点でいうと、招聘は合理的だったと考える。日本は戦後、自動車や家電を大量に輸出し、豊かさを実現したが、平成に入り、付加価値を生む産業が乏しくなった。今や少子化で国内市場も縮小し、労働の付加価値をどう高めるかが課題となっている。

そこで重要になるのは、過去のしがらみにとらわれず、新しい価値観で経営をすること。旧来の仕事の評価を積み上げて昇進してきた日本人には伝統的なものを壊しにくいため、高給で外国人を呼ぶことが、その転換の一助になる。

外国人経営者は日本に特別な思い入れがないかぎり、基本的に株主の利益を最大化することを目的として来日したはずだ。だからこそV字回復したら、最大限の報酬を受け取ればいい。

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