「モノのデータを武器にプラットフォームを築く」
経営再建を期す東芝が目指すのは、「世界有数のCPSテクノロジー企業」だ。CPSは、サイバー(仮想空間)・フィジカル(実世界)・システムの略。実世界のデータを収集、仮想空間でデジタル技術を用いて分析し、それを実世界に反映させる。同戦略を推進するのが、独シーメンスから東芝に転じた島田太郎氏だ。
──GAFAの事業モデルは限界に来ていると指摘しています。
GAFAはネット閲覧履歴などサイバー上での人に関するデータを集め、それを広告などに活用して儲けるというビジネスモデルを作った。しかし、データの収集においては限界に来ている。日本の物販におけるEC(ネット通販)化率を見ても5%台後半で、残りは全部フィジカルを通じたものだ。GAFAはより多くのデータを欲しているが、サイバー上だけで得られるデータはそう多くない。
また検索やスマートフォンなど各市場においてGAFAのシェアが支配的になったことで、取引先企業や利用者は彼らのすることに「ノー」と言えなくなった。世界の人々はそのことを問題視している。サイバーではGAFAがプラットフォームを築いたが、今後はフィジカルと融合した世界でプラットフォームが作られるだろう。
──東芝はその世界でプラットフォーマーを目指すと?
そうだ。フィジカルでデータを取るためのさまざまなテクノロジーを東芝は持っている。センサーを使って、ある人がどう行動したかという情報を把握することもできる。無人店舗の「Amazon Go」みたいなことをやるためのコンポーネント技術は持っている。アマゾンに頼らずとも、「TOSHIBA Go」を作れる。
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