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ヤオコー、都心型店舗の蹉跌 優良スーパーの苦闘

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ディスカウントスーパーの跡地に出店した八百幸成城店。店内や駐車場は標準店より狭い

埼玉地盤の食品スーパー・ヤオコー。その成長戦略に黄信号が灯っている。

昨年11月、東京都調布市に開業した「八百幸成城店」。フロア面積962平方メートル(291坪)と同社標準店の半分程度の広さしかないが、市場から直接買い付けた野菜や果物など鮮度にこだわった品ぞろえを前面に打ち出す。

この期待の新店が苦戦しているのだ。5月に行われた前2017年度決算説明会の席上で、ヤオコーの川野澄人社長は「成城店は売り上げが想定に届いていない」と言及。その後も状況は好転していない。成城店は年商20億円を計画しているが、ある小売り関係者は「目標売上高の7割程度の水準で推移しているのではないか」と見る。

実際、8月下旬の昼下がりに成城店を訪れると、全体的に人影はまばら。10台あるセミセルフレジのうち、稼働しているのはわずか2台だけだった。

23区内の旗艦店は白紙

頭打ちが続く食品スーパー業界において、ヤオコーは数少ない「勝ち組」の一つだ。埼玉県川越市に本社を置き、全159店舗のうち半数以上の86店舗を同県に構えるヤオコーは、店長に大きな裁量を与えることで、地域需要に合った店舗運営を追求してきた。付加価値の高い総菜を実演調理しながら拡販し、業容を拡大。今年度も30期連続で増収増益を計画する。

一方、都内には10店舗しかなく、23区内に限っては1店舗もない。埼玉では出店余地が限られていることもあり、中期的に250店舗体制を目指すヤオコーにとって、都内攻略は避けられない道だ。

成城店はその先鋒役を担う店舗だった。それだけに同店の苦戦は、単なる新店の低迷という事態にとどまらない。ヤオコーは今18年度、23区内に店舗面積800坪の大型旗艦店の開業も検討しており、物件交渉を進めていた。だが、会社側によると「条件が折り合わずに、(構想は)白紙になった」という。

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