学校の雰囲気はまさに自由。授業が終わるとホームルームもなく、生活指導のようなものを受けた記憶もない。校則もなかった。勉強以外は野放しだった。在学中には、それまでの詰め襟制服がなくなり、丸坊主でなくてもよくなった。
放任主義でもあったが、生徒に対する先生の信頼があったのではと思う。「やんちゃはするだろうが、一線を越えることはないだろう」と。あるとき、授業をサボって友人たちと喫茶店に行った。楽しく話している途中、後ろの席に化学の先生がいることに気がついた。先生は僕らがいることに気がついているが、知らんぷり。「そういうこともあるやろ」という懐の深さを感じた。すごい学校やなと思った。
事典を愛読、実験で自宅が爆発
同級生も個性豊かだった。たとえばある友人は、数学の試験を受けているとき、たまたま斜め前のクラスメートの解答が見えたらしい。答えが間違っていることに気づいた彼は、「どこをどう間違えたら、その答えになるのか、余った残り時間で考えていた」と話すなど、知的好奇心にあふれていた。ほかにも百科事典を読み続ける者や、化学実験をして自宅で大爆発を起こした者など、「世の中にはすごいやつがおるもんやな」と勉強になった。
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