ここは中国・天津のディスカウントストア。子ども用紙おむつ売り場をのぞくと、若い夫婦がどの商品を買うか悩んでいた。棚に並ぶ紙おむつの多くは、米国や日本のブランドだ。
年間1700万人もの新生児が生まれる中国(日本は94万人)は、子ども用紙おむつの巨大市場。現地では乳児にお尻から股部分をくりぬいたズボンを履かせ、おむつ代わりに布を下に敷いて寝かせるのが長年の習慣だった。しかし、経済発展につれて、都市部を中心に衛生的な紙おむつが急速に普及。ユーロモニターの調査によると、市場規模(金額ベース)はすでに日本の4倍にまで大きくなった。
シェア1位はP&G、2位はキンバリークラークといずれも米国企業。多額の広告宣伝費を投じ、現地で高いブランドイメージを確立している。それに続くのが日本勢。「特に日本のブランドは品質が良くて人気が根強い」(北京在住の20代女性)。

一方、中国には現地メーカーも多いが、「かぶれやすく、安くてもあまり人気はない」。だが、現地企業も外資からシェアを奪おうと必死だ。トイレタリー用品で現地最大手の恒安国際集団は、日本や欧米から紙おむつの原材料を調達して安心・安全を大々的にアピール、市場での存在感を徐々に増している。
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