6月に東芝メモリ売却が完了した。提携する米ウエスタンデジタル(WD)は対立を乗り越えてメモリ事業を成長させていけるのか。WD日本法人の小池淳義社長に聞いた。
──東芝メモリの売却が完了しました。
パートナーの経営が軌道に乗り、資金的にも安定するのは、われわれにとっても喜ばしいことだ。
──WDと東芝、東芝メモリの関係をあらためて教えてください。
半導体の前工程で研究開発や生産を共同で行うスキームで、後工程と販売はライバルになるユニークな関係だ。前工程には莫大な投資を必要とするし、研究開発も巨額なので、このビジネスモデルは非常に有効だ。異なるカルチャーの相乗効果で、1+1を3にできている。
──東芝が経営危機に陥り、メモリ事業の分社・売却に追い込まれました。反対したのはなぜですか。
東芝とは合弁会社を通じて共に事業を運営している。2社の関係が3社になり複雑でうまくいかなくなることを恐れた。(ライバルである)韓国のSKハイニックスが買い手になることへの不安もあった。
──SKは資金を出すが、事業には口を出さないスキームとされています。安心できますか。
まだわからない。
──東芝メモリとは今後も協業が続きます。わだかまりはありませんか?
それはまったくない。この1年間、現場のエンジニアの間でそうした話題は出ていない。お互いに将来どうなるか精神的な不安がまったくなかったとはいわないが、研究開発や設備投資は計画どおり実行している。
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