全国の小学校において「プログラミング教育」が2020年から必修化される。必修化がもたらす子どもたちの思考、価値観、行動規範の変容は一過性のものではない。家庭内の世代間思考ギャップは笑い話で済むが、彼らが成長するとともにプログラミング思考を核とする価値観や行動規範が世の中のビジネスのプラットフォームとなるのは時間の問題だ。
表面的なコーディングなど、技能としてのプログラミングに注力するわけではない。算数や理科などの既存教科において、プログラミングの概念を取り入れた学習が導入される。不慣れな指導を担わなければならない教育現場はもとより、「自分たちの世代では使わないから」「それは若手に任せて……」などそれらしき理由をつけて流れにあらがう選択肢は、これからのビジネスにおいてはもはやない。
東京ドームでスタートする矢沢永吉さんのコンサートでは、若手アーティストに先んじてチケットが完全電子化された。「アナログ人間だけど、本能的な勘が働くことがある」という68歳の矢沢さんの一声で実施されたという。
息するように自然に浸透
人工知能(AI)がさまざまな判断をするようになった社会においても、構想を考えAIに指示をするのは人である。ただ、矢沢さんのように将来を予測する圧倒的な「勘」を持ち合わせているか、あるいは予測不能な環境において感性・知力を総動員して情報を収集し向き合う想像力と思考を習得するかしないと、時代の流れを読んだ的確な指示は出せなくなる。
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