40歳で法政大学大学院に入学して雇用政策を学び、現在は母校である戸板女子短期大学の客員教授としてキャリア教育を担当する女優・菊池桃子さん。かつてのトップアイドルはなぜ学び直し、そこから何を得たのか。
「障害を持つ娘の人生を守りたい」。私が大学院で学び直したいと思った一番の理由でした。社会人が通える大学院のガイドブックを読んで見掛けたキャリアカウンセラーに相談すると、法政大学大学院のある研究科を紹介されたのです。
乳児期の脳梗塞で左手足にマヒが残った娘を守りたいという親心から始まった大学院生活でしたが、意外な気づきがありました。私が後輩に専門用語などを解説する姿を見て、同級生や先生方が「菊池さんって教えるのが好きだよね!」と。
「ジョハリの窓」というフレームワークがあります。自分が知っている自分と知らない自分があって、周りの人が自分の潜在的な能力に気づかせてくれる。大学院のような学習共同体で学ぶことが自分を知るきっかけになったのです。
大学院での学びは、芸能活動にも役立っています。ドラマに出るときに、たとえば女性の社会進出のような社会的課題や変化がわかったうえで演じられる。インタビューを受けるときも、以前は自分の記憶を基に話していましたが、社会の動きについての関心が高まり、話題が広がったことを感じています。
芸能活動と育児で多忙 勉強は30分を1単位に
芸能活動と子育てをしながら通っていたので、勉強時間について「1日何時間」と決めるのは難しかったです。
そこで30分を1単位として、1日最低2単位を勉強時間に充てるようにしました。朝と夜に1単位ずつだったり、朝に2単位だったり。1単位しかこなせなかったら、次の日に3単位こなしたりもしました。1週間ごとに計画を立てて、なるべく前倒しで単位を消化するようにしていました。
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