世界もそうだが、日本でも絵画や美術品など富裕層を対象にしたオークション市場が活況だという。オークション大手のサザビーズの日本法人代表、平野龍一氏に聞いた。
──日本人のオークション参加者が増えているそうですね。
具体的な数字は言えないが、日本法人の売上金額(取扱金額)は増えている。サザビーズはニューヨーク、ロンドン、パリ、香港などでオークションを行っているが、日本人の顧客は日本法人が窓口になって取引することがほとんど。
昨年は前澤友作氏(スタートトゥデイ創業者)が弊社のニューヨークのオークションで、米国人アーティストのバスキアの作品を123億円で落札したことが話題になったが、それだけではなく日本人の取引は活発だ。日本、世界とも、人気があるのは現代芸術、印象派、中国美術だ。
──1980年代のバブル時代とは何か違いがありますか。
80年代のバブルの頃は一時的に取扱金額が増えたが、年によって増減があり、すぐにピークから落ちた。ところがこの5〜6年は前年を下回ったことがない。そういう点で市場は活況だ。
(日本のバブルとの関連では)かつて購入した法人のお客さんが、バランスシートを見直したいとか別の分野に資金を向けたいということで、売却の需要がある。現在は全般的に値上がりしているので、元が取れるという事情もある。
日本では昔から印象派の人気が高かった。最近は現代美術への関心が強まっており、コレクターはこれまでより若い方が多い。ご自分の嗜好もはっきりしており、美術への感度も高い。日本人のお客さんもスマートになってきた。
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