経営陣のバックグラウンドが多様だと業績がよいという研究が経営学には多くある。そうした意味で、日本マイクロソフト元会長の樋口泰行さんが経営陣に入った意味は大きい。パナソニックを知っている人が、いくつもの会社で得た新しい知見を持って経営メンバーに入るのだから。
パナは「何の会社」なのか
ほかにも社外取締役に経営共創基盤の冨山和彦さんを入れたり、独SAPの馬場渉さんを要職に据えたりと、外部の血を積極的に入れている。津賀一宏社長がやりたい方向に進められているのだろう。業績が回復して結果を出しており、あと7〜8年は社長を続けてもいいはずだ。
ここからもう一段重要になるのは、30〜40年先にパナソニックがどんな会社になりたいのかを考えることだ。現在の「A Better Life, A Better World」というスローガンは悪いわけではないが、抽象的なので多くの社員が腹に落ちていないかもしれない。大切なのは、どうやって社会での価値を生み出すのか。たとえば海外ではユニリーバが「衛生」、ネスレが「健康」にフォーカスしており、わかりやすい。
この記事は有料会員限定です
残り 234文字
