衆議院選挙が終わった。夜中の12時を過ぎても、かじりつくようにテレビ中継に見入っていた人もいたに違いない。結果は自民党の圧勝だった。
筆者もテレビにかじりついた一人だが、注意深く見ていると、同じ小選挙区で立憲民主党と希望の党が競り合い、両方の票を足すと、当選した自民党候補者の票を上回っているケースが多くあった。投票日前、マスコミは三極対決などとあおったが、結局は自民党に有利に働いただけだった。
考えてみれば、共産党が提唱してきた野党共闘と逆の効果が働いたと見るべきだろう。共産党は各選挙区の得票数を分析して、「野党共闘」の結論に至った。いかにも東大出の秀才委員長らしい結論である。
これをぶち壊したのは、前原誠司氏である。彼は、野党の保守派として、若いうちから頭角を現していた。特に防衛論は与党のリベラル派よりも保守的だといわれている。その彼が代表になったのは、当時の蓮舫代表が突然辞任する騒ぎになったためだが、思わぬ幸運を前に前原氏は考えたに違いない。
彼はかねて共産党との野党共闘に疑問を持っていた。将来政権を取ったとき、共産党を政権の中に迎えねばならないが、そんなことはあってはならない。この純化路線が勇み足となった。
あわよくば代表ポストも
そこに現れたのが、小池百合子氏の率いる、希望の党である。憲法や防衛政策への考え方も極めて近い。前原氏は小池氏には東京都知事の座を降りるつもりがないことを知っていた。あわよくば自分に代表のポストが回ってくるかもしれない。ならば行かない理由はない、というわけだ。
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