「ファッション業界の常識や慣習を転覆させる前代未聞のブランドになりそうです」
2017年2月17日、スタートトゥデイの前澤友作社長は準備を進めているプライベートブランド(PB)について、そうツイートした。16年春、前澤社長はPBの本格展開を公言。以後、具体的な言及はなかったが、今年2月に自らのツイートを通じ初めて複数のポイントを明かした。
PBの展開は17年度中としており、今年7月からブランド開発に必要な生産管理スタッフやデザイナー、パタンナーなどを中途採用で募集。年収は最大1000万円とファッション業界でもかなりの好待遇だ。9月からPBの縫製士アルバイト募集を始めるなど、各方面で準備が進められている。
EC事業本部担当の武藤貴宣取締役ですら「PBの戦略自体は共有しているが、細かいところは把握していない。前澤の指揮の下、別部隊がやっている」と話すのみ。社内でもかなりの情報統制が敷かれたプロジェクトだといえる。

シンプルとテクノロジー 2本柱の展開か
前澤社長が挙げたポイントとアパレル関係者の見立てからすると、PBは2本柱となりそうだ。
一つ目は、トレンドに左右されないシャツなど、シンプルなデザインで実需向きの商品展開だ。ゾゾタウン事業は出店ブランドの運営管理を行う受託ショップ事業が9割を占める。出店ブランドと競合するようなPB商品を投入すれば、関係が間違いなく悪化する。それを避ける意味でも、幅広い年齢層を対象にするのだろう。実際、前澤社長は「老若男女、広くお楽しみいただけます」とツイートしている。業界内では前澤社長が国内の縫製工場を回っているといううわさも聞かれ、日本製にこだわった製品にする可能性もある。
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