適正な中古住宅評価が資産価値を上げる
住宅販売で中古の割合が高い欧米(約5〜9割)と違い、日本では新築が85%、中古は15%程度だ。これは戦後に住宅が不足する中で、ハウスメーカーやマンションデベロッパーによる新築住宅の大量供給体制ができ、それが今日に至るまで続いてきたという背景がある。
ところが、人口減少時代を迎え、世帯数も2020年ごろから減少していくことが予想されている。これまでと同様のペースで新築を造り続けていけば、住宅の余剰が社会問題になる。その点から、中古住宅流通を活性化させていくことが必要となっている。
大事なのは中古住宅の資産価値評価を適正に行うこと。日本では木造住宅の税法上の耐用年数が22年となっていることから、金融機関は慣例的に20〜25年で評価額をゼロとしてきた。が、実質的な耐用年数は木造住宅であっても60〜70年はあるとの試算がある。
そこで当社(Lifull)では、中古住宅の建物価値の評価サービスをしている。建物検査や設備の状況、修繕の必要性などを検査員が評価して、査定価格を「見える化」する。将来的には、おカネをかけてリフォームやリノベーションをした場合でも、より適正に評価に反映されるようにしたい。
この評価をベースに住宅ローンが審査されるよう、大手金融機関とも連携を進めている。中古住宅流通の活性化は国の方針でもあり、来年4月にはインスペクション(建物検査)の実施を後押しする制度改正もある。中古物件の資産価値評価を整備することは、海外からの不動産投資を増やすことにもつながるだろう。
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