上場から20年で株価が約500倍──。5月30日の米株式市場でアマゾンの株価は一時、初の1000ドル台を突破した。その後株価は下落し現状の時価総額は5000億ドル弱だが、「史上初の時価総額1兆ドル企業になるのでは」という期待が米国の投資家たちの間では高まっている。
現に成長ぶりはすさまじい。2016年12月期における売上高は、前期比27%増の約1360億ドル(約15兆円)を計上。この規模になっても年率2割成長を保つ。
1997年の上場時から短期的な利益は追求しない方針を掲げているが、意に反してか利益水準も高まってきた。柱になっているのはクラウドサービス「AWS(アマゾン ウェブ サービス)」だ。06年にサービスを開始し、クラウド市場では3割台のシェアを確保。16年12月期は31億ドルの営業利益を稼ぎ出した(全体の営業利益は42億ドル)。

リアルの領域を本格的に取り込む
主力の小売り事業ではリアルの領域に本腰を入れ始めた。その一つが家庭の音声認識端末として米国で大ヒットしている「アマゾン・エコー」だ。写真やコミュニケーション機能を加えた派生端末を追加で投入し、後発のグーグルやアップルを引き離しにかかる(詳細は→関連記事へ)。
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