ドナルド・トランプ氏の大統領選挙当選が決まったときは、「もう世界の終わりが来た」と思うぐらい大ショックだった。「いや、これは夢だ」と現実をなかなか受け入れられず、しばらく途方に暮れていた。僕はトランプ氏当選の確率は3割と予想していた。本当は3割でさえ、少し高めに言っていたくらい。
「トランプの選挙戦は全部パフォーマンスで、大統領に就任したら常識人になる」と言う人もいるけれど、それはのんきな見方だね。甘すぎるんじゃないの。彼が大統領に就任する前から、僕の心の中では日々心配事が膨らんでいる。自信を持って言うけど、常識人に変身するなんて確率はやっぱり3割くらい。
米国の「今のオバマ政権より悪いことってあるの?」と言う人たちに僕は、「悪いけど、ブッシュ(・ジュニア)時代を思い出してよ」と話している。イラク戦争やリーマンショックを引き起こして、ハリケーンが上陸しても何もできなかった政権だ。「みんな、あの最悪の時代を思い出せ」と心から叫びたい。たった8年前、そんな大昔の話じゃないのに、もう忘れたのか!
僕の中で16年の漢字は「狂」で決まりだ
米国はある種の平和ボケにあるのだと思う。実際にはオバマ政権の恩恵を受けた人は多いはずなのに、あんまり意識されていない。平和だから逆に小さいことで怒っている。本当は誰も移民に生活を脅かされてはいない。右寄りのFOXテレビやインターネットのニュースサイトが移民の怖さをあおると、自分とは関係ないのに怒りの矛先が移民に向かうようになった。
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