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英国の勘違いは直っていなかった [INTERVIEW]ピーター・バラカン

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ブロードキャスター ピーター・バラカン
Peter Barakan / 1951年生まれ。英ロンドン大学日本語学科卒業後、1974年来日。著作権関係の仕事に従事。その後、ラジオとテレビを中心に幅広く活躍。(撮影:今井康一)

僕が子どもの頃も、ロンドンにはもうカリブや西アフリカ出身の人が多く住んでいた。1960年代から、移民に対する偏見はかなりあった。英国は日本によく似た小さな島国で、「自分たちだけが偉いんだ」と思っている。「僕たちは特別なんだ」と勘違いしている人が実に多い。

今はだいぶ変わってきたと思っていたんだけど、EU(欧州連合)離脱が決まった直後から、移民の子孫の人たちなどに「あんた国に帰れ」と面と向かって言う人がいたり、とんでもないことが起きている。ポリティカルコレクトネス(政治的な正しさ)という潮流があって、みんな我慢していたんじゃないかな。

僕はロンドン生まれ、ロンドン育ちで都会しか知らない。「英国はEUから離脱しない」「まさか、そんなことはないだろう」というのは都会の感覚だったと思う。

米国で「トランプは当選しない」と思っていたのは、東海岸と西海岸の都会の人たちでしょ。それと同じで、僕たちの見方は甘かった。僕も英国にずっと住んでいたら多少、意識の変化はあったかもしれない。今はもう、「わが国」とは思っていないからね。

議論を尽くさないと国民投票はダメだ

英国でも地方へ行くと、たとえばポーランドからの移民の人たちが農業の収穫に携わっていたりする。それを見て英国人は、「自分たちの職が奪われている」と感じている。本当は英国人はそういう仕事には携わりたくないのにね。ポーランド人は同じ仲間同士で食べたり飲んだりするから、彼らに対するいらだちや反感も強まる。

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