「体が硬いと不健康」──多くの人が漠然と抱える不安に、Dr.ストレッチのサービスはうまくはまった。実際には、体の硬さと健康度に関係はあるのか。また、ストレッチで体を柔軟にすることにメリットはあるのか。
体の硬さには生まれながら個人差があるが、万人に共通するのは「放っておくと必ず硬くなる」点だ。要因は2つある。まず、体は動かさなければ固まる「不動拘縮」という特性がある。もう1つは加齢。皮膚などと同様、筋肉も加齢で水分を失い、硬く縮む。子どもは遊びや運動で全身を動かすうえ、単純に若いため筋肉と関節が柔らかい。これに対し、歩く・座るなど決まった動きしかしないオフィス勤務の中高年は、体が硬くて当たり前なのだ(図表1)。特に男性は女性に比べ、柔軟性を失いやすい(図表2)。
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柔軟性が低下すると関節の可動域が狭まり、動きが制約される。するとアスリートなら競技パフォーマンスが悪化する。また一般人なら、立つ・歩くなどの日常動作で理想的な姿勢が取れなくなり、そのシワ寄せが肩凝りや腰痛となる。
もっと深刻なのは動脈硬化のリスクだ。国立健康・栄養研究所などが20~83歳の男女526人を対象に行った研究では、前屈(長座体前屈)の柔軟性と、血管の硬さを示す脈波伝播速度(PWV)に相関関係のあることが明らかになっている。60歳以上では柔軟性が1センチメートル低下するとPWVが1歳分程度悪化するなど、どの年齢層でも関係が認められたという。
同研究所の宮地元彦・健康増進研究部長は、2~3カ月間ストレッチを続けるとPWVが改善する=動脈が柔らかくなることも確認されているとし、「水泳のような有酸素運動が動脈硬化を防ぐことは研究されてきたが、ストレッチにも効果があるとわかれば、健康増進するうえでの選択肢が広がる」と話す。
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