証言1
「おカネを使い切ったら撤退」
ルールは厳格にそれ1つだけ
麻生要一 リクルートホールディングス Media Technology Lab.室長
NewRINGは業務外でアイデアを考えて応募する新規事業育成コンペ。1次審査を通過すると6カ月間、自分の業務時間の2割を新規事業育成のために使っていいことになっている。
その後の最終審査を通過すると、事業化初年度を迎える。さらにその12カ月後に再審査をし、次の2年目に昇格するのか、撤退するのかを判断する。2年目以降はバーチャルカンパニーを設立。その会社の口座に入金があり、支払いベースでモニタリングする。
ルールは「おカネを使い切ったら倒産(=撤退)」の1つだけ。資金が尽きる前に「次のステージに進んでいいよ」と言われると、今までよりもケタの大きい資金が投入され、事業撤退を免れる。
以上が一般的な流れだが、2013年まで年1回開催だったNewRINGを14年から毎月開催にした。年1回だと、アイデアを思いついてから事業化までに2年以上かかっていた。IT化で世界が変わるスピードが速まり、サービスインするまでにアイデアが古くなってしまいがちだから、毎月開催に変えた。
証言2
新規事業育成だけではない “やりきる執念を共有する場”
巻口隆憲 リクルート経営コンピタンス研究所室長
リクルートには職種別に「TOPGUN」(営業)、「GURDIAN」(総務・人事・経理)、「ENGINE」(ITエンジニア)、「GROWTH」(事業開発)というナレッジ共有の場がある。
職種別に毎年10人、計40人を選ぶ。審査員には、現場を見ている中間管理職に加え部外者も参加する。3Mジャパンの昆政彦副社長やヤマトホールディングスの木川眞会長のほか、グーグルの新規事業開発者、フェイスブックの元日本代表も審査に加わる。
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