1215年にローマ教会が金利を公認したことで資本主義は産声を上げた。中世12世紀における高利をめぐる激烈な論争は「資本主義の産褥(さんじょく)」(『中世の高利貸』[01])なのである。
「長い16世紀」になると、イタリアでは「銀と金は投資の手段を見出すのが困難」(『地中海』[02])となったため、イギリスが「空間革命」(『陸と海と』[03])を起こすことで海の時代=近代を作った。
コペルニクスが1543年に地球を動かし、「創造物の連鎖を破壊した」(『コペルニクス革命』[04])。彼が引き起こした革命は、自然科学のみならずあらゆる分野に思想の革新を迫った。資本主義も無限の空間と無限の時間を手に入れ、貨幣があらゆるものの評価基準となっていった。
「社会秩序それ自体が本質的に蒐集(しゅうしゅう)的」(『蒐集』[09])と考える西欧人にとって、貨幣を資本化することで無限の権力を獲得し、その後資本主義の全面開花の時代を迎えた。
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