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前田東一 荏原 社長 世界で生き残る下限は売上高5000億円だ

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工業用ポンプやコンプレッサー(圧縮機)などの風水力事業を主力とする荏原。同社は1990年代以降に環境事業として手を広げた海外のプラント建設など不採算事業から撤退。今2016年度までの3年間を「基盤強化から成長に舵を切る変換点」と位置づける。足元では主力事業が原油安、円高などの逆風に直面する中、変革の手応えと課題を前田東一社長に聞いた。

まえだ・とういち●1981年東京都立大学(現首都大学東京)大学院修了、荏原入社。2013年より現職。(撮影:尾形文繁)

──現状をどう評価しているか。

風水力に加え、半導体製造向けの真空ポンプや研磨装置(CMP)などの精密・電子、国内主体のゴミ処理施設エンジニアリングの3部門がいずれも安定して稼げる体制になった。前15年度は営業利益で過去最高を更新するなど一応順調だ。ただ、中期計画の作成時点(14年4月)に比べると外部環境が悪化し、利益目標には達していない。

──前期は精密・電子の部門利益が6割増と貢献が大きかった。

精密・電子は80年代、半導体分野でポンプなどの技術を生かすべく参入し、30年がかりで育成した。

半導体需要の波は大きい。また、顧客の半導体メーカーは技術開発ペースが速く、要求水準も高い。それに鍛えられ、需要が多少落ちても利益が出せるよう、最も筋肉質な事業になった。半導体向けドライ真空ポンプでは当社を含め4社、CMPでは2社に勝ち残った強さもある。

──主力事業であるポンプやコンプレッサーの回復見通しは?

まず強調しておきたいが、当社の売上高の4割はサービス&サポートと呼ぶ、いわゆるアフター事業が占める。部門別に見ると、風水力で3割、精密・電子で4割、エンジニアリングで7割超を占めている。これが利益の基盤となる。

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