日本生命保険が三井生命保険を買収する。三井生命は社名を残して傘下入りする形となる。日生が全株式を買い取り、15%程度を三井住友銀行など三井グループに売却する方向で調整中だ。買収額は85%分に対し、2000億円台の後半を軸に交渉しているもようで、資産査定を経て、10月中にも最終合意を目指している。
三井生命は、保険料の運用収益が契約者に約束した予定利率に届かない「逆ザヤ」を抱え、株主配当の無配が7年続いている。新中期経営計画で攻勢を掲げたものの、コスト削減による投資余力の捻出が課題となっていた。
生保の企業価値測定の基準になっているのは、修正純資産と保有契約から生じる将来利益の合算である、エンベディッドバリュー(EV)。三井生命の前期末のEVは7450億円だ。上場している生保の株価EV倍率に照らすと、2000億円台後半の買収価格は割高ではない。
業界の盟主・日生は2014年度、売上高に当たる保険料等収入で、戦後初めて第一生命保険に首位の座を奪われた。7月2日の総代会(株式会社の株主総会に当たる)で、筒井義信社長は「トップライン(保険料等収入)での劣位を放置するわけにはいかない」と、契約者を前に首位奪還を誓っていた。
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