「友達の紹介で知って、毎日使っている」
音楽を軸にしたSNS(交流サイト)「nana」が、今や10代女子の常識になりつつある。2012年8月にスタートし、登録者数は今年5月末に200万を突破した。

投稿されるのは写真ではなく、制限時間90秒の“音源”だ。人気ヒット曲のカバーからオリジナル曲まで、さまざまなユーザーが伴奏やボーカルの音源を「歌ってみた」「演奏してみた」と、投稿していく。それに対し、ユーザーはコメントを書き込んだり、他のSNSの「いいね」に当たる「拍手」で評価したりする。
ここまでは通常のSNSと変わらない。nanaが特徴的なのは、投稿された音源がユーザーの手によってさらに変化していくことだ。
たとえば、投稿されたヒット曲のピアノ伴奏にボーカルを加えて録音したり、ボーカル入りの曲にハモリをかぶせたりする。オリジナル曲の場合、歌詞や曲調をアレンジしたバージョンが投稿されることもある。ユーザー同士のコラボレーションが日々、頻繁に行われているのだ。
ユーザー層も特徴的だ。中高生が7割弱を占め、19〜22歳が2割弱。うち女性が8割を占めるなど、若年女性の支持が高い。スマホ一つで歌声を多重録音でき、手軽に音楽好きな仲間とつながりが作れる点が、人気の理由である。
運営するのはnanamusic。複数のベンチャーキャピタルやソーシャルゲーム大手のディー・エヌ・エーなどが出資している。代表を務める文原明臣氏(30)はレーサーを目指し、F1の登竜門であるF4にも出場した異色の経歴の持ち主だ。
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