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シャープ 遅すぎた決断の代償 鴻海に決めるまで7カ月の迷走

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「先に転職した同期から、給料が倍になったなどという話を聞くとやっていられなかった」──。シャープの電子デバイス部門に勤めていた20代の男性は、退職した理由をため息交じりにこう話した。

2012年の経営危機の際には会社に踏みとどまったが、危機再燃で将来への不安が募り、退職を決断した。現在は別の電機メーカーで働いている。

自力再建を断念し、巨額支援を名乗り出た台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業に再建を託したシャープ。しかし、その実態は決算数字以上に傷ついている。

2月25日、シャープは鴻海の買収受け入れを発表、迷走した再建パートナー選びに終止符を打った。発表後、シャープが新たに開示した偶発債務の精査に時間を要したため調印までに手間取ったが、3月中旬にも最終契約が結ばれる見通しだ。

契約となれば、鴻海は第三者割当増資を引き受け、4889億円でシャープの発行済み株式の66%(種類株転換後は約70%)を手に入れる。買収は6月のシャープ株主総会の承認を経て、9月初旬までに実行される見通しだ。シャープの独立した企業としての歴史は創業から104年、社長7代で終わりを迎える。

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